こんな悩みを解説します!
たっちゃん私は、現役の臨床工学技士です。独学で知識0からME2種に一発合格しました。大学3年生で、ME1種にも合格しました!
「ME2種って難しいの?」「まだ習っていない範囲もあるし不安…」
そんな臨床工学技士の学生さんに向けて、知識が十分でない状態から独学3か月で合格した体験をもとに、難易度・合格率・具体的な勉強法までわかりやすく解説します。
結論から言うと、ME2種は正しく対策すれば独学でも十分合格可能な試験です。
ME2種とは、医療機器の安全管理を担う資格
ME2種は、正式名称で第2種ME技術実力検定試験といい、日本生体医工学会ME技術教育委員会が主催する検定試験です。
この試験は「ME機器・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導者のもとでそれを実際に医療に応用しうる資質」を検定するものです。
臨床工学技士を目指す学生にとっては、国家試験前の登竜門としての位置付けもあります。臨床工学技士としては、「持っていて当たり前」と評価される基礎資格です。



養成校によっては、ME2種に合格しないと国家試験が受けられないor卒業できないという噂を聞いたこともあります…
ME2種の難易度・合格率
ここでは、ME2種試験の難易度と合格率について解説していきます。
合格率


合格率は例年、約30〜40%です。過去10年の合格率の平均は約34%前後です。
| 実施回 | 合格率(%) | 合格者(人) | 受験者(人) |
|---|---|---|---|
| 46回(2025) | 35.3 | 1,599 | 4,530 |
| 45回(2024) | 35.0 | 1,836 | 5,244 |
| 44回(2023) | 36.1 | 2,086 | 5,773 |
| 43回(2022) | 38.6 | 2,267 | 5,867 |
| 42回(2021) | 42.5 | 2,795 | 6,577 |
| 41回(2020) | 33.2 | 1,919 | 5,781 |



え、意外と低くない?受けるのやめよっかな…
確かに、数字だけ見ると難しく感じますよね。
実際の難易度
結論、きちんと対策すればそこまで難しくありません。理由は、以下のとおりです。
- 過去問の類似問題が6〜7割出題される
- 合格点は6割以上(120点中72点)
つまり、過去問対策がそのまま合格に直結する試験です。
合格率が低い主な理由は、「十分に勉強せず記念受験する人が多い」からです。



実際、私が学生のときも「とりあえず受けてみる」くらいの気持ちで受験した人たちは、軒並み不合格でした。
ME2種に合格する勉強方法
私が実践した勉強法は次の5つです。
- 過去問を用意する
- まずは1年分を本番形式で解く
- 過去問を分野別に解く
- 計算問題は毎日触れる
- まとめノートを作る
① 過去問を用意する(最重要)
ME2種対策は、解説付き過去問集の購入からスタートするのが最短ルートです。
つまり、過去問対策=本番対策になります。
過去問は、次のいずれかで入手できます。
- ME技術教育委員会の公式HP
- 解説付きの過去問題集(書籍)
ただし、公式HPのPDFには解説がありません。
「なぜ間違えたのか」「なぜその答えになるのか」が分からないため、学習効率が悪いです。
実際、私を含め多くの合格者は、解説付きの過去問題集を購入して学習しています。
まずは過去問を確保しましょう!
② まずは1年分を本番形式で解く
最初にやるべきことは、直近1年分の過去問を本番形式で解くことです。
なぜなら、今の実力を正確に把握しないと、効率的な勉強計画が立てられないからです。
最初から本番を想定して解くことで、次のメリットがあります。
- 時間配分の感覚がつかめる
- 試験の難易度を体感できる
- 自分の弱点が明確になる
本番と同じ条件で実施しましょう。
- 午前60問:100分
- 午後60問:100分



私の初回は32点でしたが、最終的に87点まで伸びました。
最初の点数はまったく気にしなくて大丈夫。あくまで「現在地を知るためのテスト」です。
学校などで一度解いたことのある問題は、実力より点数が高く出ることがあります。点数を鵜呑みにせず、「理解できているか」で判断しましょう。
まずは1年分を本番形式で解き、今の実力を正しく把握することから始めましょう。
③ 過去問を分野別に解く
過去問を分野別に解くことで、次のメリットがあります。
- 効率が良い
- 知識が定着しやすい
- 頻出テーマが分かる
- 分野の中でも苦手な箇所が明確になる
例えば、「テスト前に教科書を最初から最後まで通しで読む」のと、「この単元だけ集中して仕上げる」のでは、どちらが効率的でしょうか?
多くの人は後者のほうが理解しやすいはずです。



つまり、「年度ごと」ではなく、「分野ごと」に解く方が圧倒的に学習効率が良いです!
実践編|どうやって分野別に解くの?
実践方法はシンプルです。
解説付き問題集(第2種ME技術実力検定試験全問解説)には、巻頭に分野別リストがあります。


例えば「人体の構造・機能」→「骨格・骨格筋」を選んだら、次のように、年代をさかのぼって一気に解いていきます。
- 35回 AM13
- 35回 AM14
- 36回 AM3
- 36回 AM13
解き方のポイント
- 1分野につき最低3周
- 間違えた問題には⭕️やメモ
- 「なぜ正解なのか?」を説明できるまで理解する





右上のチェックボックスを使用すると便利ですよ!
目安は、人に解説できるレベルです。
「なぜこの選択肢が正解?他はなぜ違う?」
これをスラスラ説明できれば、その分野は合格レベルです。
ちなみに私は、友達が少なかったのでぬいぐるみに説明していました(笑)


でもこれ、本当に効果があります。
人に説明すると、理解が浅い部分が見える。曖昧な部分が明確になります。
④ 計算問題は毎日触れる
ME2種に合格したいなら、物理(工学系)の計算問題には毎日触れるべきです。
ME2種では、工学系の問題が約20問前後出題されます。
ここができないと、合格ライン(6割)に届くのはかなり厳しくなります。
特に頻出なのは次の分野です。
- 直流回路
- 交流回路
- オペアンプ
- フィルタ回路
このあたりは落とせないゾーンです。



私の大学の友人(物理が大の苦手)も、計算問題が嫌すぎて、ほとんど解いていませんでした。その結果どうなったかというと、不合格になってしまいました…
苦手な人ほど、毎日少しずつ触れることが大切です。
苦手な人ほど「毎日」解くべき理由
- 苦手意識が強くて手をつけにくい
- 勉強してもすぐ忘れる
- 解き方の流れが身につかない
つまり、触れる回数が少ないから苦手のままになります。
毎日少しでも解くことで、以下の変化が起こります。
- 公式が自然に出てくる
- 解法パターンが身につく
- 恐怖心が消える
また、ME2種の物理問題は、難易度としては高校物理レベルです。
とはいえ、高校で物理を選択していなかった方にとってはハードルが高く感じるはずです。
そんな方には、基礎から丁寧に解説してくれる
「やさしい高校物理(物理基礎)改訂版」で土台を作るのがおすすめです。



実際、一度不合格になった物理が大の苦手だった友人もこの本を読んで、「この本めちゃくちゃ分かりやすい!」と感動し、その後合格しました。
それくらい丁寧で、物理が苦手でもとっつきやすい良書です。苦手な分野ほど毎日コツコツ触れることが、合格へ近道です。
⑤ まとめノートを作る
まとめノートを作ることで、自分専用の最強復習ツールが完成します。
過去問を解いていくと、以下のポイントが見えてきます。
- 「この公式、よく出るな」
- 「この単位換算、毎回忘れる」
- 「ここ、何度も間違えてるな…」
それを一冊にまとめておけば、試験前に効率よく総復習できます。
内容はシンプルでOKです。
- 頻出公式
- 単位換算
- よく間違える問題
- 覚えにくい数値



また、自分で作ることで知識も定着していきますよ!実際、私は手作りでまとめノートを作っていました。
実際に、私が作成したまとめノートはこんな感じです




ちなみに、最近では、このまとめノートの代わりになる便利な市販本も販売されています。
「時間がない」、「ノートを作るのが面倒…」という方は、市販本で通勤・通学中などのスキマ時間にサッと復習するのもおすすめです。
さらに最近は、CE学生向けに国家試験やME2種対策アプリも登場しています。
詳しくは、コチラの記事で解説しています。


どうしても不安な方へ|最後の仕上げ勉強法!



友達に説明できるくらい勉強したけど、まだ不安…
そんな方のために、本番を想定した類似問題を用意しました!過去3年分の頻出予想問題を作成したので、時間のある方は解いてみてください!
\ 過去問3年分を分析 /
また、5年以上前の過去問を解いてみるのも一つの方法です。つまり、一度も見たことのない問題で実力チェックをする方法です!



本番を意識して、6割(72点以上)取れるか確認しましょう!
ME2種に合格した勉強時間
ME2種は、知識ゼロでも150〜200時間ほど確保できれば十分に合格可能です。ただし、重要なのは「時間の長さ」ではなく「質と継続」です。
ME2種は過去問中心の試験のため、やみくもに長時間勉強するよりも、集中して反復することのほうが圧倒的に効果的。



私の場合は、約3か月間の独学で知識ゼロからスタートして、合計150〜200時間で合格しました。
勉強時間の目安は次のとおりです。
- 平日:1〜2時間
- 休日:2〜3時間
これをコツコツ積み上げました。
一方で、同級生に聞いた勉強時間は、次のとおりでした。
- 最も多いのが、3年次で基礎知識がある場合は約60〜100時間程度
- 1週間で短期集中して、1日2時間の約15時間程度
- 学校の授業だけで前日に過去問をチラッとみただけで合格する猛者
ただし、こうしたケースは「すでに基礎が固まっている人」の話です。
大事なのは「何時間やったか」ではありません。
・毎日コツコツ継続すること
・集中して取り組むこと
・過去問を理解するまで繰り返すこと
この3つができれば、ME2種は十分合格できます。
ME2種に合格するメリット
ME2種に合格するメリットは、次の2つです。
- ME1種への挑戦権を得られること
- 就活で基礎力の証明になること
① ME1種の受験資格が得られる
学生のうちに取得する最大のメリットです。
ME1種の受験資格は次のとおり。
・ME2種合格者
・もしくは臨床工学技士免許取得者



私は大学2年生でME2種に合格し、3年生でME1種にも合格しました。
早めに取得しておくことで、将来の選択肢が一気に広がります。


② 就活で最低限の知識の証明になる
ME2種は「持っていて当たり前」とされる基礎資格です。正直、持っているだけで劇的に有利になる資格ではありません。
しかし、就活では以下の違いがあります。
- 合格していれば「国家試験も大丈夫そう」と安心材料になる
- 不合格だと「国家試験や学力は大丈夫かな?」と不安視される可能性がある
もちろん、持っていないから必ず不採用になるわけではありません。ですが、持っていた方が評価は安定しやすいのは事実です。
ME2種の受験の流れ
①試験の概要
試験の概要についてまとめました。
受験資格はなく、誰でも受験可能
よく受験される方(臨床工学技士養成校の学生、臨床工学技士、医療機器関連の会社員)



受験者の多くはCE養成校の学生です。
- 問題形式:マークシート(五者択一)
- 試験時間:(計200分)
午前:100分(11:40~13:20)
午後:100分(14:50~16:30) - 問題数(計 120 問)
午前 60 問
午後 60 問
試験範囲は以下のとおりです。
ICU・CCU、手術室、透析室、検査室、滅菌材料室、病室、診察室などの医療の現場、在宅医療で使用されている機器・システムを安全に正しく運用するために必要な基礎的事項について出題されます。具体的には下記のとおりです。
Ⅰ.基礎的知識
1)MEの基礎となる医学的知識:
循環、呼吸、代謝、脳神経、運動、感覚、内分泌など、解剖や生理機能に関する基礎的知識、医療制度や公衆衛生に関する基礎的知識
2)MEの基礎となる理工学的知識:
直流・交流回路、増幅器、フィルタ回路などの電気・電子回路、コンピュータ、物理学、流体力学、熱力学、化学などに関する基礎的知識
3)MEの基礎的知識:
生体の物理的特性(電気、力、流体、温熱、音響、光、放射線など)および化学的特性、生体計測法・治療法・滅菌法の原理、単位や定数、センサなどに関する基礎的知識Ⅱ.実際的知識
引用:公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会
医療の現場で使用される機器・システムについて、下記のような知識(JISを含む)が問われます。
機器・システムには心電計、脳波計、筋電計、生体情報モニタ、テレメータ、血圧計、血流計、呼吸計測装置、各種血液ガス分析装置、医療画像診断装置(内視鏡、超音波診断装置、X線CT、PET、MRIなど)、麻酔器、電気メス、レーザメス、除細動器、人工呼吸器、血液浄化装置、体外循環装置、ペースメーカなどが含まれます。
1)原理、構造に関する知識:
機器・システムの原理、構造、性能など
2)操作、運用に関する知識:
用途、操作法、校正法、保管手段、日常点検、トラブル対策など
3)保守、点検に関する知識:
漏れ電流、接地抵抗、絶縁抵抗などの定期点検および各種医療機器の機能点検、主要な故障診断法とそれにともなう測定器の使用法など
4)安全性、信頼性に関する知識:
電気的安全性(ミクロショック、マクロショックなど)、物理化学的安全性(爆発・火災・熱傷・機械的破損など)に関する事項、EMC、故障率、信頼度など
5)病院設備等に関する知識:
電気設備(接地、非常電源、非接地配線)、医療ガス設備、電磁環境など



公式HPでの出題形式は上記のように説明されています。
ただ、分かりづらいと思うので、国家試験の出題科目と照らし合わせてみました。
- MEの基礎となる医学的知識
→医学概論、 - MEの基礎となる理工学的知識
→電気・電子工学、物理、化学 - MEの基礎的知識
→医用治療機器学、生体計測装置学、生体機能代行装置学 - 原理,構造に関する知識
→医用治療機器学、生体計測装置学、生体機能代行装置学 - 操作,運用に関する知識
→医療安全管理学 - 保守,点検に関する知識
→医療安全管理学 - 安全性,信頼性に関する知識
→医療安全管理学 - 病院設備等に関する知識
→医療安全管理学
ME2種の受験の流れは、次のとおりです。
③当日の持ち物
- 受験票(受験票は8月下旬頃に郵送予定)
- 鉛筆(マークシートの記入にシャーペンはNG)
- 時計(時計がない会場もある)
- 上着(空調で冷える可能性がある)
④試験日


例年9月の第1日曜日に実施
例年、試験会場は全国8会場です。



各都道府県に会場はありません。遠方から受験される方は宿泊予約はお早めに!
※会場付近のホテルは、比較的早く埋まります。(私は失敗しました…)
\ Rakutenユーザーの方はどうぞ /
⑤合格発表
合格発表は、11月頃に通知されます。


ME2種の受験によくある質問


ここでは、ME2種によくある質問についてまとめました。
ME2種に受験資格はありますか?
ありません。誰でも受験可能です。
主な受験者は、以下のとおりです。
- 臨床工学技士養成校の学生
- 医療従事者
- 医療機器メーカー勤務者
ME2種にオススメの参考書はありますか?
基本は過去問が最優先です。補助教材としては、以下の教材が役立ちます。
- 解説付き過去問題集
- MEの基礎知識と安全管理
- ME2種の必勝ポイント帳
ME2種の合格点は、毎年同じですか?
ME2種の合格点は、原則6割(120点中72点以上)です。
ただし、まれに不適切問題(出題ミスなど)があった場合は、その問題を全員正解扱いにするなどの調整が入ることがあります。



その結果、実質的な合格点が多少前後することはありますが、極端に難易度が上下することはありません。
まとめ|ME2種は知識0からでも合格できる
ME2種は「難しそう」と思われがちですが、正しい方法で対策すれば独学でも十分合格可能な試験です。
ME2種に合格するためのコツは、次のとおりです。
- 合格率は約30〜40%(平均約34%)
- 合格ラインは6割(120点中72点)
- 過去問の類似問題が6〜7割出題される



ME2種は、過去問ゲーです!
これから受験する方は、まずは過去問を手に入れて、今日からスタートしましょう!
応援しています!







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