医療従事者です。心電図検定2級を受験しようか悩んでます。難易度や合格率、オススメの参考書があれば教えてほしいです。
こんな疑問を解決します。
まず、この記事の結論です。
- 難易度は臨床レベルの心電図が判別できる
- 臨床で働く医療従事者向けの試験
- 試験対策には、公式問題集と参考書が必須
記事の内容
- 心電図検定2級の難易度・合格率とは?
- 合格するための勉強法
記事の信頼性
- 大学在学中(3年次)に心電図検定3級に合格。
- 心電図検定2級に今後挑戦する予定。
- 臨床工学技士として、総合病院に勤務中。
この記事を書いている僕は、社会人3年目の臨床工学技士です。
今回は、『心電図検定2級の難易度はどのくらい?オススメの参考書は?』というテーマで、解説していきます。
結論、合格するなら参考書と問題集での勉強法が最適!
私は、大学在学中に心電図検定3級に合格しました。>>心電図検定3級に興味のある方はコチラ!
私自身、心電図検定2級を受験したことはありません。ですが、大学の同期が就職して、すぐに心電図検定2級を受験していました。
この記事では、その同期の情報を参考にしています。
心電図検定の難易度から合格率、オススメの参考書まで、解説していきたいと思います。
前置きはさておきですね。
では、いきましょう( ゚д゚)
\\心電図検定2級に合格するなら公式問題集が必須//
心電図検定2級の難易度・合格率とは?
まずは、心電図検定2級の試験概要です。
合格するためには、まずは試験の情報について詳しく知りましょう!
試験情報は、下記の通りです。
- 難易度・問題の目安
- 合格率
- 試験概要
- 出題傾向
それでは、順に詳しく解説していきます!
難易度・問題の目安
心電図検定2級のレベルと問題の目安は、日本不整脈心電学会にて、下記のように述べられています。
レベル:「心電図の中等度~高度な判読力を有するもの」(主な対象者:一般循環器医、循環器勤務ベテランメディカルプロフェッショナル)
問題の目安:12誘導心電図を題材として、基本的な心電図所見、不整脈、虚血性変化を問う問題だけでなく、疾患による心電図所見の判読や、ペースメーカの心電図の判読に関する問題なども出題されます。例)電解質異常による心電図変化など
日本不整脈心電学会
心電図検定2級の対象者は、循環器勤務の医療従事者です。
実際に友人が受験して感じた印象は、心電図を見るだけでなく、臨床症状や自覚症状などを踏まえた問題が多く、心電図の判別が難しかったと言っていました。
浅く広く勉強するだけでは合格は難しい試験です。
ちなみに、心電図検定3級は比較的、浅く広く勉強することで合格が狙えます。>>心電図検定3級の難易度を確認する
合格率
合格率は、下記の通りです。
心電図検定2級の合格率は、おおよそ65%程度です。
過去の試験の合格率は以下の通りです。
第9回(2023年度):65.6%(受験者:5,472人、合格者:3,591人)
第8回(2022年度):66.7%
第7回(2021年度):68.4%
第6回(2020年度):確認できず不明
第5回(2019年度):68.3%
合格率は、若干下がっていますが、ほぼ6.5割です。ちなみに、受験者数は心電図検定3級の次に多いです!
また、心電図検定は、試験終了後に問題用紙を回収されますので、答え合わせをすることができません!
ですので、合格通知がくるまでは、自分が何点取れたか分かりません。←合格通知には、点数が記載してあります。
その年の難易度や受験した人数で、65%前後の合格率になる点数を合格点にしているようです。
65%ですので、合格率は高くなく難しい試験と言えますね( ;∀;)
試験概要
心電図検定2級は、毎年1回開催されています。
毎年、12月中旬頃(土曜or日曜)に開催。
第5回(2019年度)以前は、8月下旬頃に試験が開催されていました。ですが、新型コロナウイルスの影響により、第6回(2020年度)が1月に延期となったことから、試験が冬頃に変更になりました。
ちなみに、心電図検定1級〜4級まで、どの級も併願はできません。
全級(1〜4級)併願受験はできない。
また、受験資格は特にありません。何級からでも受験できます。
心電図に興味があれば、誰でも受検が可能。
試験会場は毎年おおよそ7会場あります。仙台、埼玉、東京、名古屋、京都、神戸、福岡など(会場によっては、全ての級を実施している訳ではありません。)
各試験会場の座席数は限られています。早めに申し込みましょう!
会場まで新幹線を利用するなら、自宅にチケットが届く「とどきっぷ」がオススメ!
>>とどきっぷでチケット購入!
検定料は8000円(税込)
検定級が上がるごとに検定料は高くなります。
その他の、詳しい情報は公式HPをチェック!
問題形式
心電図検定3級の問題形式は以下の通りです。
出題形式:5肢択一式のマークシート(5肢択二式も数問ある)
問題数:50問
試験時間:90分程度
50問に対して試験時間は90分ですので、1問に費やす時間はおおよそ1分程度です。
分からない問題で悩むよりも、解ける問題から解いていくことが合格の鍵です!
時間配分を意識して、試験に挑もう!
時間配分に関しては、次の章で解説する勉強方法で、詳しく解説していきます!
心電図検定2級に合格するための勉強法
それでは、続いて勉強方法について解説していきます!!
結論、合格するためには、問題集と参考書が必要です。
これらを使用し、繰り返し勉強することで、合格が狙えます。
下記が、合格までの勉強方法です。
- 公式問題集・参考書の購入
- 問題集で繰り返し、問題を解く。
- 解説で不十分な部分を参考書で補い理解する。
- YouTubeで学習する。
基本的に、まずは公式問題集を繰り返し解きましょう。そして、分からない所は、参考書を使用して知識を補っていきましょう!
毎日、コツコツと知識を増やすことで合格が狙えます!
では、順に詳しく解説していきます!
おすすめの問題集
結論、心電図検定2級におすすめの問題集は2冊あります。
- 公式問題集
- 判読ER心電図: 実際の症例で鍛える (1(基本編))
それぞれ解説します。
公式問題集
結論、心電図検定を受けるのなら必須です。
こちらがなければ、合格することができません!
公式問題集が必須な理由は、心電図検定を主宰する日本不整脈心電学会が作成した問題集だからです!
心電図検定を主宰する日本不整脈心電学会が出版している問題集。検定試験の出題形式に準じた想定問題が掲載されており、試験の傾向や試験形式に慣れるためには必須です。
購入した方からの意見は、こんな感じです。
まとめると、下記が重要なポイントです。
①心電図の基礎が分からないと問題が難しい。
②解説が不十分のため、公式問題集以外に参考書が必要。
③公式問題集以外の問題集も解いた方が良い。
心電図の基礎を復習したい方は、こちらがオススメです!>>心電図の基礎を学習する
つまり、公式問題集だけでは、心電図検定2級に合格するのは難しいですね。
判読ER心電図: 実際の症例で鍛える (1(基本編))
結論、心電図判読能力が鍛えられる応用問題集です。
私が、オススメする理由は下記の通りです!
基礎から応用まで幅広い難易度の問題が約200問ある。選択肢がないので、心電図波形を理解していないと解けない。心電図検定1級〜2級レベルの問題集
購入した方からの意見は、こんな感じです。
まとめると、下記が重要なポイントです。
①選択肢がないので問題が難しい。
②問題慣れしたい人にオススメ。
選択肢がないので、試験問題よりも難しいかもしれません。
ですが、心電図の判読能力はとても向上します。これが、この本の最大のメリットです。
続いて、オススメの参考書を解説します。
おすすめの参考書
結論、おすすめの参考書は2冊あります。
- レジデントのためのこれだけ心電図
- 心電図の読み方パーフェクトマニュアル―理論と波形パターンで徹底トレーニング!
それぞれ解説します。
レジデントのためのこれだけ心電図
結論、心電図の基礎から学びたい方にオススメ!
心電図検定の合格者が最もおすすめする参考書です!
私が、おすすめする理由は下記の通りです!
- 読みやすく、理解しやすく挫折しにくい。
- 基礎知識があれば、1〜2時間で読み終わる。
- 心電図検定の参考書と呼ぶべき本
私も、学生の頃にこの参考書を使用しました!とても理解しやすくまとめられており、読んでいて苦ではなかったです。短期間で効率的な学習をするならこの本がベストです。
購入者の方のレビューは以下の通りです!
皆さん、心電図検定のために購入し、とても分かりやすいとの声が多いです。
ただ、心電図の基礎的な解説が多いので、『もう少し応用的な波形の解説が欲しい!』と考える方は、下記の本がオススメです。
心電図の読み方パーフェクトマニュアル―理論と波形パターンで徹底トレーニング!
結論、基礎から応用まで一冊でマスターできる。
私が、おすすめする理由は下記の通りです!
- 基礎から応用的な波形まで網羅されている。
- 総ページが366Pと多く、辞書代わりとして使用できる。
- 心電図検定の参考書と呼ぶべき本
この参考書1冊で、ほとんど全ての心電図波形が解説されています。
購入者の方のレビューは以下の通りです!
皆さん、心電図検定のために購入し、好評です。
ただ、値段が割高なことがネックですね。
上記、2つの参考書をご紹介しました!
自分の知識レベルに合わせた参考書を購入するのがオススメです!
おすすめのYouTube動画
結論、無料で試験本番を想定した学習ができます。
また、Youtubeで学習することには下記のメリットがあります。
- 隙間時間や移動中にスマホで学習できる。
- 解説が分かりやすい。
- 本番を想定して行える。
YouTubeは、移動時間などにさっと動画を見ることができるので、これが大きなメリットですね!
そして、私がおすすめするYouTubeの学習サイトさんは、「心電図検定対策講座」さんです。
こちらの動画では、症例問題が1問出題され、解答時間が1分あり、その後に解説があります。
心電図検定2級の試験本番では、1問に費やす時間はおおよそ1分です。
つまり、試験本番を想定した学習ができるということです。
また、心電図の解説も分かりやすく、解き方から周辺知識まで解説してもらえます!無料でこのクオリティはとてもすごいです。
また、心電図検定の本番と同じように問題を解くことができる動画などもあるので、『本番前に腕試しがしたい!』という方には、おすすめです!
是非、YouTubeも活用して、心電図検定に合格できるよう頑張ってください!
まとめ
今回は、『心電図検定2級の難易度はどのくらい?オススメの参考書は?』というテーマで、解説していきました。
今回の記事の結論は、下記の通りです。
- 難易度は臨床レベルの心電図が判別できる
- 臨床で働く医療従事者向けの試験
- 試験対策には、公式問題集と参考書が必須
心電図検定2級は難しい試験です。
働きながら、勉強時間を確保するのは難しいと思います。
ですが、合格することで自信が付きますし、日々の業務で活かすことができると思います。
心電図検定2級を受験される方、応援しています!
というわけで、今回は以上です!
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