ME1種受験しようかなぁ。ただ、難易度高いって聞くし、勉強苦手だし
合格できるか不安だな…
こんな悩みを解決します。
まず、この記事の結論を書いておきます。
※試験制度が新制度に変更になってからも対応してます。
- 合格率は2019年度の試験から上昇
- ME2種の過去問を解きなおす!
- 過去問の学習が重要→分野ごとに分け繰り返し学習
- 諦めなければ受かる
記事の信頼性
- 大学在学中にME1種取得
- ME1種の試験制度が変更された年に合格
本記事の想定読者
「ME1種に興味がある。大学在学中にME1種を取得してみたいなぁ。勉強苦手な自分でも合格できるのかなぁ。」
今回は、『【簡単に合格できる!】ME1種は過去問の繰り返し』というテーマで解説していきます。
ME1種は、臨床工学技士であれば、ほぼ知っている資格ですよね。また、難しい試験とも言われていますよね。
ですが、勉強方法を間違えなければ、合格できる試験だと私は考えています!
今回はME1種に合格した私が、ME1種の資格情報や難易度、勉強方法について解説していきます。
前置きはさておきですね…
では、いきましょう( ・∀・)b
その前に、ME1種(第1種ME技術実力検定試験)について簡単に説明します!
早く本題が見たい方はこちらをクリック!
ME1種試験(第1種ME技術実力検定試験)とは
第1種ME技術実力検定試験は、「ME機器・システム(以下、ME機器という)および関連設備の保守・安全管理を中心に総合的な専門知識・技術を有し、かつ他の医療従事者に対し、ME機器および関連設備に関する教育・指導ができる資質を検定する」ことを趣旨としている。試験に合格し、業務経験を認められた者は日本生体医工学会より合格認定証が交付され、「第1種ME技術者」の呼称が使用できる。
本学会が実施している第2種ME技術実力検定試験は、「医用生体工学技術を応用したME機器の安全管理を中心とする医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導者のもとでそれを実際に医療で応用しうる資質を検定する」ことを目的としており、第1種ME技術実力検定試験に合格する能力を有する者は、ここでいう「適切な指導者」に相当する。第1種ME技術実力検定試験は以下の1~7にあげた項目について、その能力と資質を検定するものである。
引用:公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会
- ME機器の評価、選択、購入、運用、廃棄の実施
- ME機器の保守点検
- 関連設備(電気・情報通信設備、医療ガス設備、等)の保守点検
- ME機器および関連設備のトラブルへの対処
- ME機器および関連設備に関する基準、規格の理解
- ME機器および関連設備に関して、第2種ME技術実力検定試験合格者、臨床工学技士およびその他の医療従事者の教育指導
- ME機器の研究開発
上記が試験の意義となっております。ME機器の教育&指導者になれるよってことですね!
受験資格
なお、この試験には受験資格があります!
- 臨床工学技士免許
- 第2種ME技術実力検定試験合格
臨床工学技士免許または第2種ME技術実力検定試験合格のどちらか一方を取得する必要があります。
学生の方であれば、ME2種試験に合格しなければ受験することができないということですね(´・ω・)
そして、無事ME1種の試験に合格し、2年以上の実務経験を積むことで、臨床ME専門認定士になることができます!
まだ、ME2種に合格していない方は、『ME2種は受ければ合格する理由【学生必見の勉強法】』で合格する方法を解説しています!
試験日程
直近の試験では、第29回(2024年度)の試験の日程は下記の通りです!
試験日:2024年6月 16日 (日)
申込期間:2024年4月8日(月)~4月26日(金)
また、第26回(2021年度)の試験から、オンライン試験になりました。交通費がかからず、受験しやすくなりましたね!
受験料として、初回の方は22,000円、再受験の方は13,000円かかります。受験料が高いのがネックですよね…
出題範囲
出題範囲は以下の通りです。
1.ME安全管理分野
ME機器・病院設備に関するJISの規格の意味や根拠
信頼性・安全性工学の医療現場への応用
機器・設備の品質管理マネジメント
安全研修指導
機器・設備のライフサイクル管理
医療材料の安全性、など
2.生体計測機器分野
心電計・血圧計・オキシメータ・画像診断機器等の生体計測機器の原理・構成の理解
医用センサの原理と誤差要因
保守点検の方法とその原理・必要性、トラブルの分析と対策
使用法や管理法の指導、など
3.臨床治療機器分野
除細動器・電気メス・体外循環装置・血液浄化装置・人工呼吸装置等の臨床治療機器の原理・構成の理解
保守点検の方法とその原理・必要性
トラブルの分析と対策、使用法や管理法の指導、など
補足事項
物理・化学、医用機器工学、医用電気電子工学、医用情報通信工学、信頼性・安全性工学、生体物性、医用材料等については、廃止ではなく、必要に応じて上記分野に含まれた形で出題される。
まとめると、①医用機器安全管理学②生体計測装置学③医用治療機器学④生体機能代行装置学(体外循環装置、血液浄化療法装置、呼吸療法装置)の4つの分野から問題が出題されると言われています。この他に、医用電気電子工学などの工学的な知識+計算問題が4つの分野と組み合わされて出題されます。
出題形式
出題形式は以下の通りです。
1.基礎知識、応用知識、課題解決力の三段階で問う3題1組の問題。
2.論述式問題:与えられた課題を解決するために、必要な知識・情報、解決手順、注意事項等を図や式等を用いて、順序立てて論理的に記述する問題。
1つの大問に対して3つの小問。小論文の様な論述式問題があります。
こちらは、実際の問題を見て頂くと分かりやすいです。次のリンクは2020年度に予定していた問題の一部を公表したものです。「試験問題(PDF)はコチラからダウンロードしてください」から見れます。
こちらを見て頂くと、大問に対して、①基礎問題では5択式。②応用問題では5択式or記述式。③課題解決問題では記述式となっております。国語の問題みたいですね(笑)
合格するメリットは3つ!
ME1種受験に悩んでいる方に向けて、取得するメリットについて説明します。
メリットは以下の通りです。
- 周りからの評価UP(学校や職場内で一目置かれる)
- 就職で有利になるかも?
- 給料UPに繋がる可能性あり!
周りからの評価UP
これが一番のメリットであると私は考えています!
やはり、ME1種は難関資格と言われている通り、周りからのインパクトは大きいです。
実際に、私自身も学生時代に合格したことで、友人や先生からの見られ方が変わりました!
そして、病院実習や就職試験の際もME1種に関して、高確率で触れて頂く機会が多かったです。
就職で有利になるかも?
これは一概に有利になるとは断言できません!
取得することで、勉強・自己研鑽ができる人といったポジティブな印象は持たれます。
しかし、勉強はできるが、頭でっかちな関わりたくない奴という印象を持たれることもあります。
そのため、ME1種に期待しすぎず、コミュ力や元気の良さ、素直さをアピールする必要があります!結局のところ、病院はチーム医療ですからね!
しかし、医療機器メーカーへの就職の際は、とても有利になると友人が教えてくれました!
給料UPに繋がる可能性あり!
資格手当がある病院では、ME1種の取得で給料が上がる可能性があります。
しかし、多くの病院で資格手当はないと思います。ちなみに、私の勤務先も、ME1種の資格手当はありません…
ですが、私は就職2年目の夏のボーナスで給料がアップしました!
技士長に聞いてみると、ボーナスアップの申請をしてくれたそうです(笑)
このように、しっかりと評価してくれる人がいると給料にも反映されます!
給料をあげたい人は、資格手当あるなしに関わらず、資格取得に励むのもアリです!
それでは、試験に合格するためにはどうすれば良いか本題に入らせて頂きます!
【簡単に合格できる!】ME1種は過去問の繰り返し
冒頭でお見せしたとおり、合格するためには次の4つが重要です。
- 合格率は2019年度の試験から上昇
- ME2種の過去問を解きなおす!
- 過去問の学習が重要→分野ごとに分け繰り返し学習
- 諦めなければ受かる
それでは、順に説明していきます
合格率は2019年度の試験から上昇
ME1種は難しいよ(笑)
あんな試験受からないよ(笑)
皆さんも一度は、聞いたことがある言葉ではないでしょうか?
私自身、在学中に先生や先輩に難しいと言われた思い出があります(笑)。
では、実際の合格率はどうでしょうか??
難易度ですが、25回の試験から合格率は32~35%です。
25回から急激に合格率が上昇してますね…
これは、第25回(2019年度)の試験制度が新制度へと変更になりました!
ですので、合格しやすくなったと言えます!
私自身も第25回の試験で合格しました。
補足
ちなみに、試験制度が変更になった理由として、これからの時代は知識を持った上で「思考力・判断力・表現力」が重要になると言われており、こちらを評価するために試験制度が変更になったのだと思われます。
センター試験(大学入学共通テスト)もこの3つの力を評価するために、当初は記述式の問題にする予定でしたよね!
センター試験が変更になると言われ始めた2019年あたりから、ME1種試験も変更になりました。
ですので、医療機器の原理と本質を理解し、それがどのように臨床で使用されるか考えておくことが重要です!
あと、しっかりと計画的に勉強することも合格の鍵です。
それでは、実際にどのように勉強していくのか説明します!
ME2種の過去間を解きなおす!
まずは、第2種ME技術実力検定試験の過去5年間分の過去問を解きなおしましょう!
そんなの今更やる必要性あるの…
早くME1種の過去問を問いた方が良いんじゃないの??
読者の皆様はこう思うかもしれません。ですが、試験の意義として下記の通りに記載されています。
第1種ME技術実力検定試験は、「ME機器・システム(以下、ME機器という)および関連設備の保守・安全管理を中心に総合的な専門知識・技術を有し、かつ他の医療従事者に対し、ME機器および関連設備に関する教育・指導ができる資質を検定する」ことを趣旨としている。
引用:公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会
本学会が実施している第2種ME技術実力検定試験は、「医用生体工学技術を応用したME機器の安全管理を中心とする医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導者のもとでそれを実際に医療で応用しうる資質を検定する」ことを目的としており、第1種ME技術実力検定試験に合格する能力を有する者は、ここでいう「適切な指導者」に相当する。
また、第25回ME1種の講習会でも次のように言及されていました。
つまり、第1種ME技術者は第2種ME技術者の指導者であると言えます。
また、第1種ME技術者に高度な専門知識は必ずしも必要ではない、と明記されています。
続いて、下記のスライドを参照下さい。
こちらにおいても、国が求める3つの柱に合わせて、3段階形式の問題は作られていますよね!
後ほど、実際の問題を見て頂くと、分かると思いますが、大問①の基礎問題はME2種の難易度です!5者択一なのも一緒ですね。
そして、①基礎問題を落としてしまうと、2問目、3問目を解く上で支障が生じます…
そのため、①基礎問題を落とさないために、ME2種の学習は必須です!
過去問の学習が重要→分野ごとに分け繰り返し学習
ここまでで、ME2種の学習が重要だということは分かって頂けたと思います。
ここでポイントです!
実際に過去問を解いていく中で、どのように解いていくかですが、必ず、分野ごとに分けて解いて下さい!!
分野ごとに分けて問題を解くメリットはこちら!
- ME2種もME1種も問題作成に携わる方は同じ→傾向が把握できる。
- 頻出問題が分かるようになる。
- 知識の定着が速い。
- 苦手な分野が把握できる。
目安として、直近5年分の過去問を3~5回程度繰り返しましょう。
もちろん、ただ解くだけでなく、人に解説できるレベルまで繰り返し行いましょう。
これを、行うことが合格の近道です!私もこれを行い、合格の切符を掴み取りました。
ここで、「ME2種の過去問が無いよ!」という方は下記URLから購入できます。
ME2種の過去問やり終わったぞ!
続いて、ME2種の過去問が終わった方は、ME1種の過去問を解いていきましょう!
こちらも同様に、分野分けをして過去問を解いていきましょう!
例として、以下の写真のように分野分けを行います。
このように分野分けをすることで、類似問題を解くことができます!
ME1種の過去問は、ME技術教育委員会のHPから購入できます。
しかし、一冊の値段が3000円。5年分買うと、1万5000円です!高いですよね(笑)
ですので、安く買うにはメルカリがオススメです!
>>ME1種の過去問をメルカリで探す
また、メルカリなどの中古で買うメリットとして、本に書き込みがあることがあります!基本的に本を売る方は、試験に合格した方か、諦めた方になります。書き込みがある場合は、それだけしっかりと勉強された方と想像できます。この書き込みに解説の補足事項が書いてあることがあり、十分な価値がありますよね!
以上が、基本的な学習方法になります!
諦めなければ受かる
実際に過去問を解いていくことで、受かる自信を無くしていくことがあるかもしれません。 ちなみに私はありました(笑)
ですが、過去問を繰り返し解くことで、合格は見えてきます!!
また、分からなくても諦めずに記述しておくことをオススメします!
採点する方も人間です。コンピューターではありません。
ですので、採点基準に少しでも引っかかれば、点数を頂ける可能性は十分にあります。
また、私のME1種試験合格までの、勉強時間や当日までの流れを知りたい方は、『【学生でも合格できる】ME1種合格体験談』の記事で解説しています。
受験される方は、是非頑張って下さい!
また、聞きたいことなどあれば何でも質問して下さい!気軽にコメント受け付けています!
最後に、ME1種の申し込みは下記リンクからから行えます!
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