臨床工学技士を目指して勉強を始めようと思っても、参考書の種類が多すぎて「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいませんか?
CE学生は国家試験や病院実習に向けて、新卒は現場で役立つ知識の習得など、それぞれに合った勉強方法があります。
この記事では、国家試験合格を目指す学生、そして新卒で実務力を高めたい人に向けて、合格者や現場で活躍する臨床工学技士が実際に使ったおすすめ参考書と、選び方のポイントを紹介します。
- 臨床工学技士国家試験を受験予定の学生
- 試験勉強を始めたいが、どの参考書を選べばいいか迷っている人
- 臨床工学技士の勉強方法を探している既卒者・社会人
下記から、選んで飛べます!
【CE学生向け】国家試験合格を目指す人におすすめの参考書

CE学生の最終目標は、もちろん国家試験合格です。
合格しなければ臨床工学技士として働くことはできません。
ここでは、国家試験合格を目指すCE学生におすすめの参考書を3つご紹介します。
- 臨床工学技士国家試験 Check UP!
- 臨床工学技士国家試験問題解説集
- ポケット・レビュー帳
また、具体的な勉強方法や効率的な進め方を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

臨床工学技士国家試験 Check UP!

この参考書をおすすめする理由は、次のとおりです。
- 4つの分野ごとに分冊されている。
持ち運びやすく、苦手分野だけを集中して勉強可能。 - 問題集と参考書が一冊に集約されている。
知識のインプットとアウトプットを同時に進められる。 - 直近5年分の頻出問題を収録している。
効率良く学習可能。 - 最新臨床工学講座(黄色本)への参照ページ付き
より詳しい内容をすぐに確認可能。 - 毎年アップデートされるテキスト
最新の試験傾向に対応可。 - 各ページに書き込みスペースがある。
自分の弱点や追加メモを残しやすい。
実際、私が学生だった頃にはまだこの本はありませんでした。ですが、最近合格した後輩に見せてもらい「これはかなりの良本だ」と感じました!
参考書部分では重要単語が青文字になっており、追加で青シートを購入すれば、隠して覚えることができます。
また、頻出問題ページとリンクしているので、効率的に知識を定着させられます。
「直近5年の重要問題をこの一冊で網羅できる」まさに効率的に学習を進めたい人に最適な参考書だと思います。

私が現役時代にあったら本当に欲しかった一冊です!
これから学習を始める方は、まずこのテキストからマスターするのを強くおすすめします!
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テキストの一部を紹介
参考書ページ(著作権のためぼかしています)


頻出問題ページ(著作権のためぼかしています)


臨床工学技士国家試験問題解説集


頻出問題以外にも、もちろん幅広い問題を解く必要があります。
特に過去5年分は繰り返し解くべきであり、直前期には10年以上遡って解くことを強くおすすめします。
臨床工学技士の受験生なら必携といえるのが「国家試験問題解説集」です。
「医療機器センターHP」から過去5年分の問題をPDFで無料ダウンロードできますが、問題文だけでは不十分。解説を読むことで理解が深まり、改変問題にも対応できる力がつきます。
実際に私自身、就職試験で国家試験の過去問を少しアレンジした問題に出会いました。
そのとき、解説をきちんと読んでいなかったために誤答してしまい、後日友人と答え合わせをして気づいた苦い経験があります。
この経験から痛感したのは、「過去問は解くだけでなく、解説を読み込むことで初めて実力になる」ことです。
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ポケット・レビュー帳
持ち運びやすさを重視する方や、スキマ時間・移動時間を有効活用したい方には、「ポケットレビュー帳」がおすすめです。
試験直前にサッと振り返りたいときにも便利で、机にじっくり向かえない忙しい人でも効率よく勉強できます。
- A5サイズでコンパクト
カバンに入れてもかさばらず、通学・通勤中にも使いやすい。 - 暗記用の赤シート付き
重要キーワードを隠して覚えることができ、暗記学習に最適。 - 重要ポイントを厳選して収録
試験に出やすい要点がコンパクトにまとまっているので、直前対策にも役立つ。
普段は過去問や大きなテキストで学習し、確認用としてこの1冊を併用すると、知識が整理されて記憶に残りやすくなります。
コンパクトがよければ、、、
臨床工学技士を目指す学生が学ぶべき内容をかなりコンパクトにまとめられています。
大きさもA5サイズで嵩張らないので、常に持ち運びたい方や、ちょっとした時の確認にはとても適していると感じます。
内容ですが、国家試験に必要な最適限の知識が網羅されていると感じました。
詳しい理解や、国試に必要な知識を補充するためには、結局教科書や参考書をしっかり読む必要があります。
(個人的な見解ですが、教科書読むのが面倒くさい、分野ごとにまとまった勉強がしたいと思う方は、分野別に冊子になっている「臨床工学技士 国家試験 Check up」がおすすめです。)
あとは、書いている内容が教科書と異なっていたり、明らかな間違い(特に工学分野)脱字があったりします。
今後の学生のためにも第3版では改訂されることを期待します。
臨床工学技士 ポケット・レビュー帳 VS 臨床工学技士国家試験 Check UP!
「臨床工学技士国家試験 Check UP!」も、青シートで隠して、暗記することもできます。
「暗記用のサブ教材」として使用できる。
- 臨床工学技士 ポケット・レビュー帳
- 臨床工学技士国家試験 Check UP!
この2冊を比較してみました。実際に後輩が使用した感想も交えてまとめています。
「臨床工学技士 ポケット・レビュー帳」VS「臨床工学技士国家試験 Check UP!」
項目 | ポケット・レビュー帳 | Check UP! |
---|---|---|
持ち運び | ||
付箋を貼るスペース | ||
書き込むスペース | 制限あり | |
暗記しやすさ | 青シート必要 |
ポケット・レビュー帳 → 「持ち運んでスキマ時間に活用したい」「直前にサッと確認したい」方におすすめ。
Check UP! → 「机に向かってじっくり暗記したい」「自分で書き込みながら理解したい」方におすすめ。
おまけ:参考書+アプリで効率的に学習
最近は参考書だけでなく、無料の学習アプリも充実しています。
たとえば「LinCo(リンク)」は、臨床工学技士国家試験の過去13年分の問題を無料で解けるアプリです。
- 通勤・通学の電車内
- ちょっとした待ち時間
- 試験直前の総復習
といったスキマ時間にサッと取り組めるので、紙の参考書と組み合わせて使うと非常に効率的です。
特に社会人や既卒者はまとまった学習時間を取りにくいため、「参考書=じっくり勉強」「アプリ=スキマ時間」と役割を分けるのが効果的です。


【CE学生向け】ME2種の合格を目指す人におすすめの参考書
CE学生は、在学中に第2種ME技術実力検定試験(ME2種)の取得を求められることが多いです。
就活の場面でも「ME2種を持っていないと、国家試験も大丈夫かな?」と不安に思われることがあります。
また、養成校によっては卒業要件にME2種合格を含むところもあると言われています。
ここでは、ME2種合格を目指すCE学生におすすめの参考書を2冊ご紹介します。
- 第2種ME技術実力検定試験全問解説
- 第2種ME技術実力検定試験 必勝ポイント帳
また、具体的な勉強方法や効率的な進め方を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。


第2種ME技術実力検定試験全問解説
\\2025年最新版//


ME2種合格に欠かせないのが、解説付きの過去問集です。
その中でも「第2種ME技術実力検定試験 全問解説」は、直近5年分の過去問題を丁寧な解説つきでまとめた定番の一冊。
まずは、この5年分を繰り返し解き、問題の傾向や頻出分野をつかむことが合格への第一歩です。
実際、私の同期の多くはこの1冊を徹底的に解き込み、それだけで合格していました。
不安な人は10年分まで遡って解いていましたが、大事なのは量よりも「解説を理解すること」です。
ただ問題を解くだけでなく、解説を読み込んで「なぜその答えになるのか」を理解してこそ、応用問題や改変問題にも対応できる力が身につきます。
さらに、解説を読んで「もっと深く知りたい」と感じたときには、ME2種試験を主催するME技術教育委員会が執筆した『MEの基礎知識と安全管理』を併用するのがおすすめです。
第2種ME技術実力検定試験 必勝ポイント帳
「必勝ポイント帳」は、赤シート対応で重要語句を暗記できるコンパクトな参考書です!
出題頻度の高い知識が要点ごとに整理されており、スキマ時間の暗記学習に向いています。
ちなみに私は使用しませんでした。解説付き問題集を解いたあと、分からなかった問題や関連知識を自分なりにノートにまとめて覚えるスタイルを取っていました。
ただし、「ノートを作る時間がない」「まとめるのが苦手」という方には、この参考書が非常に便利です。
通勤・通学中やお風呂の前後など、ちょっとしたスキマ時間にサッと開いて暗記できるので、効率よく知識を積み重ねられます。
「自作ノート型」か「既製の暗記本型」か、自分の学習スタイルに合わせて選ぶのがオススメです!
おまけ:参考書+アプリで効率的に学習
ME2種試験対策は、紙の参考書だけでなくアプリ学習も充実しています。
たとえば「MeTwo」は、ME2種試験の対策に特化したアプリです。
- 通勤・通学の電車内
- ちょっとした待ち時間
- 試験直前の総復習
といったスキマ時間にサッと取り組めるので、参考書と組み合わせて使うと非常に効率的です。
詳しくは、コチラの記事で解説しています。


【CE学生向け】ME1種の合格を目指す人におすすめの参考書
ME1種は、在学中に合格する人はかなり少なく、難易度の高い試験です。
また受験資格も「ME2種合格」もしくは「臨床工学技士国家試験合格者」に限られるため、挑戦できる人自体が限られています。
しかし、もし在学中に合格すれば「勉強ができる学生」として評価され、就職活動や病院実習において大きなアピールポイントになります。
さらに、第25回から試験制度が新しくなり、以前よりも合格しやすくなったとの声もあります。
ここでは、ME1種合格を目指すCE学生におすすめの参考書をご紹介します。
- 第2種ME技術実力検定試験全問解説
また、具体的な勉強方法や効率的な進め方を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。


第1種ME秘術実力検定試験 問題解説集
ME2種と同様に、ME1種にも解説付きの過去問題集があります。
ただし、ME1種の問題解説集は 1冊に1年分しか収録されていないため、対策するには複数冊の購入が必要になります。
また、無料で見られる問題は限られています。公式HPには例題や2020年度の参考問題(3問)が公開されていますが、それだけで合格レベルに到達するのは難しいのが現実です。
やはり、本格的に対策するならME技術教育委員会が発行している過去問題集を購入するのが確実です。
丁寧な解説と最新の出題傾向に対応しており、効率よく試験範囲をカバーできます。
【新卒向け】血液浄化療法


国家試験に合格して臨床工学技士になっても、透析の知識と技術はすぐに必要になります。
新卒CEにとって、透析室での業務は最初に任されることも多いため、早めに勉強しておくと安心です。
ここでは、新卒におすすめの透析関連の参考書を紹介します。
- 血液浄化療法ハンドブック
- 臨床工学技士のための血液浄化療法フルスペック
- 血液浄化療法ハンドブック
マメカン血液透析
「マメカン血液透析」は、2025年に発売された最新の透析学習書です。
新人にも読みやすい会話形式でまとめられており、透析の基本原理から最新ガイドラインの変更点までがしっかり整理されています。
引用文献も非常に多く、知識の裏付けがしっかりしている点も大きな魅力です。
最新知識を押さえたい方、透析室の新人教育用に1冊置いておきたい方に特におすすめです。
5つ星のうち5.0 現在発刊されている透析の単著書籍の中で一番わかりやすく、最新の知見も担保されている
長澤先生の透析の本としては、3代目となるのでしょうか。各所の知識がUpDateされている。得意の脱線話は控えめ。
長澤先生の本はどれもわかりやすく書かれているので、旧来の医学書のカタさやとっつきにくさは何だったのだろうと思えてきます。一方で、長澤先生の本ばかり読んでると、感覚がマヒしてきちゃいますね…。
個人的に、紙の質とレイアウト(特に色使い)は、そんなに好きではないです。これは編集者とか出版社の責任ですが。
ごくごく簡単に書かれてはいますが、帯にある「理系知識ゼロでも絶対につまづかない」は言い過ぎ?。「絶対」は絶対ないので(苦笑)。それでも、現在発刊されている透析の単著書籍の中で一番わかりやすく、それでいて最新の知見も担保されているとは思う。(門川先生や上野先生の透析本が改訂されないので)
臨床工学技士のための血液浄化療法フルスペック
「臨床工学技士のための血液浄化療法フルスペック」は、基礎編と実践編に分かれているため、段階的に理解を深められる構成になっています。
実際の臨床での使用例や、各メーカーごとの特徴までまとめられており、単なる解説書にとどまらず、現場で即役立つ情報が豊富です。
各単元ごとに区切られているので負担なく読み進められます。また、臨床での注意点や工夫点が数多く紹介されており、透析分野をしっかり学びたい方にとって心強い内容となっています。
透析の基礎知識を押さえつつ、実務に活かせるポイントまで網羅された一冊と言えます。
血液浄化療法ハンドブック
「血液浄化療法ハンドブック」は、血液透析・血液濾過・血漿交換など、あらゆる血液浄化療法の実践ポイントを整理した一冊です。
透析技術認定士の指定テキストでもあり、まさに辞書代わりに使える定番書。
さらにこのハンドブックは毎年更新されているため、常に最新のガイドラインを網羅しています。
そのため、知識のアップデートをしたい方や、現場で迷ったときに正しい答えを確認したい方に最適です。


【新卒向け】心臓カテーテル・アブレーション治療
心臓カテーテル治療(心カテ)は、病院によっては入社から半年ほどで新卒CEが任されるケースもあります。そのため、早めに基礎知識を勉強しておくと安心です。
ここでは、新卒におすすめの心カテ・アブレーション関連の参考書を紹介します。
また、私は心カテの経験はありません。ですが、入社3ヶ月で心カテ・アブレーションに携わっている優秀な同期から情報をもらいました。その同期が「最初に読んで役に立った」と話していた参考書が次の一冊です。
- 看護師・研修医・臨床工学技士のための実践! カテーテルアブレーション治療とケア
看護師・研修医・臨床工学技士のための実践! カテーテルアブレーション治療とケア
「むずかしい」が「おもしろい」に変わる! をコンセプトにした、カテーテルアブレーションの実践書です。
カテーテルアブレーションは専門用語も多く、新卒CEにとってはハードルが高く感じる分野ですが、本書はその壁をぐっと下げてくれます。
新卒の臨床工学技士がアブレーション業務に関わる前に手に取っておきたい一冊。
基礎理解から実践の流れまでをしっかりカバーしており、カテ室デビューの強い味方になります!
さらに、Amazonの「臨床工学」カテゴリー売れ筋ランキングで第5位(2025年9月7日時点)に入っており、多くの読者から支持されていることも安心材料です!


まとめ


臨床工学技士を目指す学生や、新卒・既卒の方にとって、自分に合った参考書を選ぶことが勉強効率を大きく左右します!
- 臨床工学技士国家試験 Check UP!
- 臨床工学技士国家試験問題解説集
- 第2種ME技術実力検定試験全問解説
- マメカン血液透析
- 看護師・研修医・臨床工学技士のための実践! カテーテルアブレーション治療とケア
国家試験に合格することはとても重要です。しかし、合格はゴールではなく、その後の現場デビューをスムーズにするための通過点。試験対策本と臨床実務書をうまく組み合わせて学習するのがベストです!
今回は、新卒CEが最初に経験することの多い血液浄化療法と心臓カテーテル・アブレーション治療のおすすめ参考書を紹介しました。
今後は呼吸器・内視鏡・人工心肺など、他分野の参考書も情報を集めて紹介していきますので、ぜひチェックしてください!
また、知識を証明するためには資格取得が重要です。多くの認定資格は臨床経験2〜3年以上で受験可能となるため、日々の学習と実務経験を積み重ねながら、将来のキャリアアップにつなげていきましょう!


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