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【最新版】臨床工学技士の認定資格一覧と難易度を徹底解説|キャリアアップの近道

【最新版】臨床工学技士の認定資格一覧と難易度を徹底解説|キャリアアップの近道
悩む人

「臨床工学技士として働いているけど、認定資格って本当に必要?」
「どんな資格があるの?」

こんな悩みを抱える方はいませんか。

結論から言えば、認定資格がなくても臨床工学技士として働くことはできます。

しかし、実際には資格を持っている人の方が知識の裏付けがあり、周囲からの信頼も高まりやすいのも事実です。

本記事では、臨床工学技士の認定資格の種類やメリット、難易度についてわかりやすく解説します。

目次

臨床工学技士の認定資格とは

臨床工学技士には、日本臨床工学技士会が主催する認定臨床工学技士(認定CE)専門臨床工学技士(専門CE)の2種類の制度があります。

それぞれ、血液浄化・呼吸・手術・不整脈治療など、業務分野ごとに特化した資格です。

認定CEの種類

認定CEは以下の5つがあります。

認定CEの種類
  • 血液浄化
  • 集中治療
  • 医療機器管理
  • 手術(2025年新設)
  • 医療安全(2025年新設)

専門CEの種類

専門CEは以下の7つがあります。

専門CEの種類
  • 呼吸治療
  • 血液浄化
  • 手術
  • 不整脈治療
  • 心・血管カテーテル
  • 高気圧酸素治療
  • 内視鏡

さらに、日本集中治療医学会が主催する集中治療専門臨床工学技士という資格もあります。
こちらは「認定CE集中治療」の取得が受験条件となっており、2つの団体が連携している形です。

今後も臨床工学技士の業務が広がるにつれて、新しい資格が追加される可能性があります。

専門・認定CEの難易度

臨床工学技士の認定資格の難易度は、専門CEの方が高いとされています。

認定CE>専門CE

2024年の試験結果では、各分野の専門CEの合格率は0〜21.4%と非常に低く、「専門CE高気圧酸素治療」では受験者11人中、合格者は0人でした。
基準点をクリアしなければ合格できない厳しい試験で、噂では合格点は8割以上とも言われています。

一方で、認定CEの合格率は66.5〜87.5%と高めで、比較的取得しやすい資格といえます。
つまり、同じ認定資格でも「専門CE」は難関、「認定CE」は挑戦しやすい資格とされています。

なお、どちらの試験も医療系の国家資格を持ち、所定の講習会を受講すれば受験可能です。
ただし、認定申請の際には一定の実務経験年数が必要となる点に注意が必要です。

認定臨床工学検定試験

認定臨床工学検定試験は、日本臨床工学技士会が主催する認定制度で、臨床工学技士としての専門性を分野ごとに証明できる資格です。

2025年現在、以下の5つの認定CEがあります。

5つの認定CE
  • 認定CE血液浄化
  • 認定CE集中治療
  • 認定CE医療機器管理
  • 認定CE手術(2025年新設)
  • 認定CE医療安全(2025年新設)

「認定CE」血液浄化

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的透析など血液浄化療法の安全性・質を高める
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問90分)
試験内容透析装置の構造、抗凝固管理、合併症対応など
合格率約60〜70%

詳しくは、「認定血液浄化臨床工学技士の資格取得方法と試験対策のポイントとは?合格率や勉強法も解説」で解説しています。

「認定CE」集中治療

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的ICUや救急領域での機器運用を担保する
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/90分)
試験内容人工呼吸器・補助循環装置の操作、ICU管理など
合格率約75〜85%

詳しくは、「認定集中治療臨床工学技士の資格取得方法と試験対策のポイントとは?合格率や勉強法も解説!」で解説しています。

「認定CE」医療機器管理

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的院内の医療機器を安全に管理し事故を防ぐ
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/90分)
試験内容病院設備、機器管理、関係法規など
合格率約85%

詳しくは、「認定医療機器管理臨床工学技士の資格取得方法と試験対策のポイントとは?合格率や勉強法も解説」で解説しています。

「認定CE」手術

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的手術室で使用される機器を安全に管理・運用する
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/90分)
試験内容不明
(予想:電気メス、内視鏡、感染対策、機器トラブル対応など)
合格率不明(2025年新設のため)

2025年に新設されたため、今のところ詳細が不明な点が多いです。

「認定CE」医療安全

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的医療現場の安全性を高め、事故防止に貢献する
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/90分)
試験内容不明
(予想:医療安全管理、リスクマネジメント、ヒューマンエラー対策など)
合格率不明(2025年新設のため)

2025年に新設されたため、今のところ詳細が不明な点が多いです。

専門臨床工学検定試験

日本臨床工学技士会が主催する専門試験です。専門臨床工学検定試験は、以下の7つがあります。

7つの専門CE
  • 「専門CE」呼吸治療
  • 「専門CE」血液浄化
  • 「専門CE」手術
  • 「専門CE」不整脈治療
  • 「専門CE」心・血管カテーテル
  • 「専門CE」高気圧酸素治療
  • 「専門CE」内視鏡

「専門CE」呼吸治療

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的人工呼吸器などの呼吸療法を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容呼吸生理、人工呼吸器管理など幅広い
合格率約20%

詳しくは、「呼吸治療専門臨床工学技士の勉強方法を徹底解説!合格率や過去問はあるの?」で解説しています。

「専門CE」血液浄化

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的血液透析などの血液浄化療法を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容血液浄化療法の回路、シャント、合併症など幅広い
合格率約10%

詳しくは、「血液浄化専門臨床工学技士の勉強方法を徹底解説!難易度や過去問はあるの?」で解説しています。

「専門CE」手術

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的手術室で扱う医療機器を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容手術機器の原理、安全管理、感染対策など幅広い
合格率約10%

詳しくは、「手術関連専門臨床工学技士ってどんな試験??合格率や過去問はあるの?」で解説しています。

「専門CE」不整脈治療

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的不整脈治療業務を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容不整脈治療で使用する医療機器、不整脈の病態など幅広い
合格率約20%

詳しくは、「不整脈治療専門臨床工学技士の勉強方法を徹底解説!難易度や過去問はあるの?」で解説しています。

「専門CE」心・血管カテーテル

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的心臓カテーテル検査・治療業務を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容PCI、IVUSなど幅広く
合格率約10%

詳しくは、「心・血管カテーテル関連専門臨床工学技士ってどんな試験??合格率や難易度を徹底解説!」で解説しています。

「専門CE」高気圧酸素治療

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的高気圧酸素治療を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容高気圧装置の構造、適応疾患、安全管理など幅広く
合格率0〜10%(2024年は合格者0名)

詳しくは、「高気圧酸素治療専門臨床工学技士ってどんな試験?合格率や試験対策について徹底解説!」で解説しています。

「専門CE」内視鏡

簡単な概要を以下の表にまとめました。

項目内容
制度の目的内視鏡業務を指導的立場で専門的に対応できる
受験資格・医療系国家資格保有者
・指定講習会受講
問題形式五者択一(120問/180分)
試験内容内視鏡機器の原理、操作、安全管理、消毒など幅広く
合格率0〜10%

詳しくは、「内視鏡関連専門臨床工学技士とは?過去問はあるの?合格率や難易度を徹底解説!」で解説しています。

その他の学会認定制度

臨床工学技士の認定資格は、日本臨床工学技士会が主催する「認定CE」「専門CE」だけではありません。

他学会が主催する認定資格もあり、臨床工学技士が取得するケースが多い代表的なものとして、次の4つが挙げられます。

代表的な学会認定資格
  • 透析技術認定士
  • 体外循環技術認定士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 臨床ME専門認定士

もちろん、この他にも多くの認定資格が存在します。

透析技術認定士

透析技術認定士は、血液透析や血液濾過などの透析療法に関する知識と技術を評価する資格です。臨床工学技士だけでなく、看護師など幅広い医療職が受験できるのが特徴です。

透析業務において高度な知識と技術を有する医療従事者を認定する資格で、最も取得者数が多い人気資格のひとつです。例年、受験者は約800人前後で、合格率は約70%台です。

透析療法に関わる技士や看護師にとって、キャリアアップや信頼性向上につながる資格といえます。

詳しくは「【最新版】透析技術認定士の勉強方法とオススメ過去問題集を徹底解説」で紹介しています。

体外循環技術認定士

体外循環技術認定士は、心臓手術で使用される人工心肺装置(体外循環装置)を安全かつ適切に操作できる技士を認定する資格です。
主に臨床工学技士が対象となり、人工心肺装置に携わる技士にとって欠かせない資格といえます。

受験資格には実務経験や一定の症例数が求められ、合格率は公式には非公開ですが、70〜90%程度といわれています。

試験内容は、体外循環の基礎理論から灌流中のトラブル対応、薬剤管理、心臓外科領域の知識まで幅広く問われます。

さらに、この資格は認定施設の条件に含まれているため、病院側にとっても重要性が高く、取得者はキャリアアップにつながりやすいのが特徴です。転職市場でも評価されやすく、強力なアピールポイントになります。

詳しくは「体外循環技術認定士の勉強法を徹底解説!!合格に向けた教材選びからスケジュール管理までの完全ガイド」で紹介しています。

3学会合同呼吸療法認定士

3学会合同呼吸療法認定士は、呼吸器管理に関わる医療従事者を対象にした呼吸療法の専門資格です。人工呼吸器の安全な運用と適切な管理を目的としており、急性期から在宅まで幅広い場面で役立ちます。

受験資格として所定の講習会修了が必要で、合格率はおよそ60%。試験では呼吸生理、人工呼吸器の構造と設定、離脱プロセス、合併症管理などが出題されます。

呼吸器管理に関わる医療従事者にとって、チーム医療における信頼性を高める重要な資格です。

詳しくは「【2024年最新】3学会合同呼吸療法認定士の合格率と勉強方法」で紹介しています。

臨床ME専門認定士

臨床ME専門認定士は、医療機器管理・ME機器の保守安全管理に特化した資格です。
第1種ME技術実力検定試験に合格し、2年以上の実務経験を積むことで申請が可能となります。

合格率はおよそ30%前後と比較的低く、難易度は高めです。試験内容は、医療機器工学、生体計測機器、臨床治療機器など、幅広い領域から出題されます。

なお、第1種ME技術実力検定試験は、ME2種または臨床工学技士国家資格を持っていれば受験可能です。
経験年数の制限がなく学生のうちから挑戦できるため、将来を見据えて早めに行動できる点が特徴です。

詳しくは「【最新版】第1種ME技術実力検定試験の難易度・合格率・対策方法を徹底解説!」で紹介しています。

まとめ:臨床工学技士の認定資格をキャリアにどう活かすか

臨床工学技士には、日本臨床工学技士会が主催する「認定CE」「専門CE」の2つの制度があります。
さらに、他学会が主催する資格も存在し、業務分野に応じて専門性を深めることができます。

臨床工学技士の認定資格の特徴
  • 認定CE:合格率が高めで、基礎力を証明できる試験
  • 専門CE:合格率が低く、難易度の高い試験
  • その他の学会認定資格:臨床工学技士以外の医療職も対象の場合があり、認知度が高い資格

認定資格がなくても臨床工学技士として働くことは可能です。
しかし、資格を持つことで知識の裏付けとなり、医療チーム内での信頼性が高まり、役割が広がる可能性があることも事実です。

認定資格を上手に活用して、自分自身の強みを明確にしていきましょう。

さらに、認定資格は専門性や努力の証明としてアピールできるため、転職活動でも評価されることもあります!
転職やキャリアチェンジを検討している方にとっても、大きなメリットとなるでしょう。

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