臨床工学技士を目指す学生です。病院実習がそろそろ始まります。ですが楽しみの反面、実習が辛くないか不安です。実習が始まるまでに準備しておくことや対策はありますか??
こんな悩みを解決します。
まずは、この記事の結論を書いておきます。
- 積極的に質問をする。
- 事前学習が大切。
- 目標を持って実習を受ける。
- 見学ではなく、実習にする。
- 大学4年次(2020年)に病院実習を経験。
- 第34回(2021年)臨床工学技士国家試験に合格。
- 学生時代にME1種、ME2種試験に合格。
今回は、『臨床工学技士の病院実習は質問がすべて』というテーマで、解説していきます。
臨床工学技士になるためには、病院実習は避けては通れません。多くの学生の皆さんは最終学年に初めての実習を行うと思います。
私自身、実習に行く前は、とても不安で、現場の臨床工学技士に怒られないか不安の毎日でした。
この記事では、実際に病院実習を経験した私が、不安を少しでも解消し、充実した実習を行うための秘訣を解説していきます。
前置きはさておき…
では、いきましょう( ・∀・)
\\合わせて読みたい//
病院実習は質問がすべて
題の通りです。
病院実習を乗り切るためには、質問力が大切です。
質問力には大きく2つある
結論、病院実習では質問をする力と質問に答える力の2つが必要です。
全ての質問に答えれるか不安だなぁ…
上記のように考える、学生さんは多いと思います…
ですが、病院実習での質問は答えるだけではありません!!
自分から、質問していくことがとても重要です!
どちらの質問も大切ですが、私は質問をする力の方が重要だと感じています。
質問をする力が重要な理由
理由は、下記の通りです。
- 相手の話に興味・関心があることを伝えられる。→自分の評価・好感度が上がる。
- 技士のやる気が上がる。→実習生にもっと教えてあげようとなる。→臨床でしか聞けない質の高い情報が知れる・実技をやらせてもらえる。
ひとつ例を挙げます。
アルバイトでたくさん質問をしてくる後輩と、何も質問してこない後輩だと、どっちが可愛げがありますか??
多くの人は、質問をしてくる後輩だと思います。だって、自分の教えたことを齟齬なく理解しようと頑張ってくれてるんですもん。
実習先の臨床工学技士も、質問が全くないと、『ちゃんと理解しているのか?』『話半分で聞いてるんじゃないか?』と思いモチベが下がります。
そして、この実習生はやる気がないと判断され、最低限の説明で実習が終わります、、、
つまり、自分から積極的に質問していくことで、実習先の技士に『こいつやる気あるな!』と思ってもらえます!
ですが、なんでもかんでも質問をすれば良いわけではありません。
質問には、良い質問と悪い質問があります。
良い質問と悪い質問とは
良い質問と悪い質問とは、下記の通りです。
相手の意見や実体験など、調べても分からない質問。
相手に気付きを与える質問。
相手が思わず答えたくなる質問。
本やインターネットなどで調べたら分かる質問。
抽象的であいまいな質問。
自分で考えず、すぐ答えや正解を求める質問。
つまり、座学で学んだ内容が臨床でどのように使用・工夫されているか聞くことが良い質問です!
例えば、ECUMって、拡散効率を下げて血圧低下を予防するのに、なんで透析した後に行うんですか??(※透析前や透析2時間+ECUM+透析2時間で、行っている施設もあります。)
とかです。
そんな、質問できないよぉ…
上記のように悩まれる学生さんも多いと思います。
ですが、良い質問は努力次第で、できるようになります。
質問力を養うためには
結論、事前学習がとても大事です。
良い質問を行うためには、基礎知識が必要です。
基礎知識がないと、実習でも悪い質問で終わってしまいます。
また、知識が多い方が、質問も生まれやすくなります。
しっかりと、病院実習の前に学習しておきましょう!
中でも、生体機能代行装置学(中でも透析)と機器安全管理学はしっかりと学習しておくことをオススメします!
これは、臨床工学技士の多くが就職して最も関わるであろう業務だからです。現場の技士も最低限は
病院実習にオススメの本
オススメの参考書は下記の通りです。
時間がない方・一冊で済ませたい方
コチラです。時間がなく・要点だけ知りたい方にオススメです!!
臨床実習のマナーや基礎知識がまとめられている。
実際の業務の流れがまとめられており、イメージしやすい。
一冊で、呼吸・代謝・循環・機器管理の要点が分かる。
臨床実習の基礎知識から実際の業務の流れまで、理解できる一冊です。
病院実習で役に立つ知識が満載で、熟読必須です。
血液浄化分野
個人的に、特にオススメです!!
各章ごとの要点(ポイント)が分かりやすく、読みやすい。
基礎編・実践編と分けて書かれている。
実際の臨床での使用例や各メーカー毎の特徴がまとめてある。
全体的に内容は多いですが、各単元ごとだとそこまで多くありません!
実際の臨床での注意点、工夫点など、病院実習で役に立つ知識が満載です。
病院実習前に、コチラを熟読するのをオススメします!!!
機器管理分野
特に、オススメの本はありません。学内の機器管理などの実習のレポートを振り返るのが良いと思います。
強いてあげるなら、皆さんお持ちだと思いますが、黄色の本を読んでおきましょう。
輸液ポンプやシリンジポンプなど、病棟で良く使用されるであろう機器から学習しましょう。実際に点検する気持ちで、読み進めると良いと思います。
その他オススメの本
時間的猶予がある方や、もっと知識を深めたいぞという方は、下記の本がオススメです。
体外循環分野
人工心肺業務の実習の際は、コチラがオススメです!!
基礎知識から人工心肺の開始から離脱まで、PCPSなどの補助対外循環なども詳しく解説されています。
呼吸療法分野
人工呼吸器の導入から離脱・換気方法・トラブル時の対応まで、詳しく解説されています。
目標設定が大切
病院実習が始まる前の準備として、病院実習で確認しておく目標をたてておきましょう!!
1日単位で立てるのがベストです!
目標を立てる理由
目標を立てる理由は下記の通りです。
実習で見ておくべきこと・確認しておくべきことが明確になる。
皆さんは、信号機を見たことはありますか??見たことが無い人はいないと思いますが、、、
赤・黄・緑の色があると思いますが、信号機のどこに緑があるか分かりますか??
意識していないと、意外と分からないと思います。
つまり、意識して見ていないと、頭には残らないということです!!
これは、病院実習でも同様です。
目標を立てず意識して見なければ、何も頭に残らないまま実習が終わってしまいます。
ちなみに正解は、左側です。
では、どのような目標を立てるのが良いのでしょうか??
目標の立て方
オススメの目標の立て方は下記の通りです。
自分の興味のある分野で目標を立てる。
回路の組み立て・プライミングなど、実技でできそうなことを目標に立てる。
ですが、目標を立てるにも基礎知識がなければ、目標を立てるのは難しいと思います。
合わせて、座学もしっかりと学習しておきましょう!
>>病院実習にオススメの本はコチラから!
また、座学で疑問に思ったことを病院実習で確認することも大事です。
見学ではなく、実習にする
目標が立てられれば、あとは実習中に目標が達成できるよう積極的に行動しましょう!!
もちろん、病院ごとで業務内容や症例件数は異なるため、目標を立てても全て達成できるかどうか分かりません。
ですが、『できるチャンスがあれば、全てやらせてください!』と言っていきましょう!!!
主体的に行動することで、『見るだけ』ではなく『手を動かしていく実習』になります!
すると、病院実習でしかできないことが経験できます。
病院実習でしかできないことができる
病院実習でしかできないことは、下記の通りです。
- 患者との会話、コミュニケーション
- 回路の組み立て、プライミング
これらは、病院実習でないと中々経験できないことだと思います。
特に、患者さんとの会話は重要です。多くが、透析患者さんとのコミュニケーションになると思います。
実際に就職して働いてからも、患者さんと話さない日はありません。
会話のコツを身につけましょう!
まとめ(質問をすると行動に移せる)
今回は、『臨床工学技士の病院実習は質問がすべて』というテーマで、解説しました。
- 積極的に質問をする。
- 事前学習が大切。
- 目標を持って実習を受ける。
- 見学ではなく、実習にする。
積極的に質問することで、あなたの説明に興味がありますよっ!!と伝えることができます。
そして、自分のやる気・熱意が相手に伝わり、臨床でしか聞けない質の高い情報が知れます。
実習中は、コチラから質問をする以外にも、現場の臨床工学技士から多く質問をされます!
ですが、すべての質問に答えられなくても、めげないで下さい!!
また、下記の本は、実習中のメモの取り方とかや、社会人としてのマナーなど詳しく解説しています。お時間ある人は、ぜひ一読してみて下さい!!
これらを行うことで、病院実習が楽しくなると思います!
というわけで、今回は以上です!
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