
IBHRE試験ってどんな試験??試験難易度や合格率について教えてほしい!CDR認定に必要なの?
こんな疑問を解決します。
本記事では、IBHRE試験の概要や試験内容、難易度、勉強方法などについて簡単に解説します!!
IBHRE試験に合格することは簡単ではありません!ですが、合格することでスキルアップに繋がります!
前置きはさておきですね。
では、いきましょう( ゚д゚)
この記事は、1分で読めます。
IBHRE試験とは?
「IBHRE(International Board of Heart Rhythm Examiner)検定試験」は、米国不整脈学会関連団体が実施している検定試験です。
受験資格
IBHRE検定試験の受験資格はコチラ💁
1.企業従事者(日本CDRセンター所属企業)※指定講習会の受講義務あり
2.医療従事者(医師、(准)看護師、臨床検査技師、臨床工学技士)
医療従事者なら経験年数縛りもないので、すぐに受験できます!
ですが、試験の難易度はかなり高いです!
試験日・試験会場・受験料
毎年2回開催(1月、7月)
CBT(Computer Based Testing:コンピュータによる会場型試験)
全国のテストセンター、もしくは自宅でも可
¥84,600
年2回開催されており、自宅受験も可なので受けやすいです!
受験の流れ
- 公式サイトで申込手続き
- 受験料 ¥84,600 の支払い
- 自宅受験の場合、PC・ネット環境を確認
- 試験ルールや注意事項を確認
- テストセンター受験の場合:指定の会場へ
- 自宅受験の場合:オンラインでログイン
- CBT試験(択一・多肢選択式)
- CBT試験のため、その場でデータ送信
試験形式
- 問題数:200問
- 問題形式:マークシート(5肢択一式)
- 試験時間:300分
出題範囲
出題範囲は、次のようになっています。
しかし公式HPより、出題分野や出題割合は日本国内の状況に合わせて多少変化する場合があるとのことです。
大分野 | 出題割合 | 中分野 | 小分野・詳細 |
---|---|---|---|
I. 電気生理学・電子工学の基礎 | 5.00% | 不整脈・病態生理 | インパルス形成と伝導、不整脈の電気生理学 |
エレクトロニクス | 基本単位、オームの法則、波形、感知/刺激/除細動 | ||
II. 応用科学・技術 | 30.00% | パルスジェネレータ | バッテリー、電子回路、センサー、ソフトウェア |
リードと電極材料 | 絶縁材、導体、電極、コネクタ | ||
センシング | 心臓・心外信号、フィルター | ||
刺激 | 刺激閾値、電圧・電流・インピーダンス | ||
タイミングサイクル | シングル/デュアルチャンバ、CRT、NBGコード | ||
アルゴリズム | 頻脈/徐脈ペーシング、SVT識別 | ||
除細動・生理学的モニター | ILR、肺圧測定 | ||
III. 心電図 | 4.00% | 心電図 | ペースドリズム、不整脈認識 |
IV. 臨床評価 | 3.50% | 診断テスト技術 | 侵襲的・非侵襲的検査、心エコー、解剖学 |
V. 周術期診療・臨床診療 | 22.50% | デバイス適応 | 徐脈/頻脈性不整脈、慢性心不全 |
デバイス選択 | 洞結節機能不全、房室ブロック、血行動態 | ||
外科技術 | 植込み手技、DFTテスト、リードレスペースメーカー | ||
合併症 | 術中・術後合併症 | ||
小児ペーシング | 先天異常、外科的問題 | ||
終末期の問題 | 除細動器の無効化、ペーシング停止 | ||
VI. 安全性 | 3.00% | 感染対策 | 消毒、放射線安全、EMI対策 |
VII. 患者・デバイスフォローアップ | 28.00% | 評価・診断 | 手術部位評価、EGM、プログラミング |
デバイス評価 | キャプチャー・センシング、PG寿命、合併症 | ||
遠隔モニタリング | フォローアップ管理 | ||
VIII. 放射線学 | 4.00% | – | – |



出題範囲はかなり広いです!
出題範囲を見る限り、「不整脈専門臨床工学技士」や「植え込み型心臓不整脈デバイス認定士」の出題範囲に近いですね!


IBHRE試験の難易度・合格率とは?
IBHRE試験の合格率は、おおよそ40〜50%です!
しかし、実施回によって合格率に大きなばらつきがあります。
実施回 | 実施日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
第12回 | 2019年1月19日 | 869 | 447 | 51.40% |
第13回 | 2019年7月20日 | 446 | 167 | 37.40% |
第14回 | 2020年1月25日 | 511 | 219 | 42.90% |
第15回 | 2020年7月11日 | 323 | 125 | 38.70% |
第17回 | 2021年9月25日 | 448 | 222 | 49.60% |
第18回 | 2022年1月22日 | 254 | 146 | 57.50% |
第19回 | 2022年7月16日 | 268 | 107 | 39.90% |
第20回 | 2023年1月21日 | 244 | 122 | 50% |
第21回 | 2023年7月15日 | 184 | 81 | 44% |
第22回 | 2024年1月27日 | 233 | 124 | 53.20% |
第23回 | 2024年7月27日 | 116 | 49 | 42.20% |
第24回 | 2025年1月18日 | 200 | 125 | 62.50% |
直近の試験だと、7月よりも1月の試験の方が合格率が高いですね!
理由は分かりませんが、受験は1月の方がオススメかも知れませんね!
IBHRE試験の勉強法とは?
私は、IBHRE試験を受験したことがないので勉強法は分かりません。
ですが、以下のサイトでは合格された方の勉強法が解説されています!


ぜひ読んでみて下さい!
オススメの参考書
オススメの参考書として、IBHRE試験の対策本として販売しているものがあります。
■ デバイス植込みの実際からフォローアップまで
ペースメーカー、ICD、CRTなど植込み型心臓電気デバイスを扱う循環器内科医、心臓血管外科医だけでなく、スタッフとして関わる技士、看護師、調整を行うデバイスメーカーの担当者にとって極めて有用な1冊。原書「Cardiac Pacing and ICDs」は、世界的に高名なDr.Ellenbogenにより版を重ねている名著。CDR認定制度に必要なIBHRE試験の対策本として最適な実践的教科書。
日本語訳が残念
日本語訳が非常に残念。Google翻訳そのまま売り出したかのような、文型が多く読みにくさが強いです。
内容としてはこの手の本の中ではトップクラスに専門的でbibleとして使用できると思います。
内容的には良さそうですが、日本語訳が読みにくいそうです。
実際に読んでみましたが、確かに読みにくいです。
また、基礎が不安だなという方は、IBHRE試験よりも難易度の低い、植え込み型心臓不整脈デバイス認定士の対策本で学習を始めるのも良いかも知れません。


まとめ
今回は、「IBHRE試験ってなに?難易度や合格率、勉強法について解説!」というテーマで解説しました!
本記事で、IBHRE試験について知ることができたでしょうか?
ちなみに、この試験に合格することで申請を行えば、CDR認定になることができます!
もし試験に受験するのか悩んでいるのであれば、私は受験することをオススメしています!
資格を取得するには時間とお金がかかります。ですが、それ以上に知識として身に付いたものを臨床の場で活かせると非常にワクワクするはずです!
まずは、試験に申し込んでみましょう!
>>IBHRE試験に申し込む
申し込みが完了したら、あとは参考書で学習するだけです!
応援しています!
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