
JHRS認定心電図専門士ってどんな試験なの??
どんな人が受験するのか、試験の難易度や試験対策も教えて欲しい!
こんな疑問を解決します。
まず、この記事の結論です。
- 心電図の判読〜周辺知識まで幅広く身に付く!
- 受験合格率は、おおよそ80%!
- 公式参考書で知識をインプット
- 公式問題集で知識をアウトプット
本記事では、JHRS認定心電図専門士の概要や試験内容、難易度、勉強方法などについて詳しく解説します!!
JHRS認定心電図専門士試験に合格することは簡単ではありません!ですが、合格することでスキルアップに繋がります!
「心電図の判読など心電図全般の知識を深めたい!」「心電図検査に自信を持ちたい!」という方に、オススメの資格です!
これから詳しく解説していくので、一緒に見ていきましょう!!!
2025年度の試験日程は、現在のところ未発表です。
毎年5月頃に日本不整脈心電図学会で情報が公開されています。
2019年から、資格の名称が「認定心電検査技師制度」から「JHRS認定心電図専門士制度」に変更されました。
※実際に受験される際は、必ず日本不整脈心電学会で詳細を確認して申し込んで下さい!
>>日本不整脈心電学会/ 認定制度/検定試験/JHRS認定心電図専門士制度
JHRS認定心電図専門士とは
JHRS認定心電図専門士は、日本不整脈心電学会によって運営されている認定資格です。
JHRS認定心電図専門士を取得することで、心電図の判読など心電図全般の知識が身に付きます!
JHRS認定心電図専門士の目的
当認定資格では、次のような目的が定められています。
本制度は、一般社団法人日本不整脈心電学会が、心電図学の進歩発展に即した知識・技能を有する医師、臨床検査技師、看護師、臨床工学技士を認定し、心疾患の診療業務の向上を図り、以って国民の健康増進に寄与することを目的とする。
JHRS認定心電図専門士の資質
そして、当認定資格を取得することで、次の資質が身につきます!
1)心電図所見の判読
2)心電図記録装置の取扱い
3)心電現象の基礎知識
4)各種心電図を用いた臨床検査の実施
5)認定専門士としてのマナー・品格
つまり、心電図の判読など心電図全般の知識が身に付く試験となっています!
また、後述しますが試験問題の大半は心電図の判読問題です!
そして、受験資格も3年以上の経験年数が必要になってきます!
受験資格
受験資格は、下記のとおりです。
1) 医師、臨床検査技師、看護師、臨床工学技士のいずれかであること
2) 3年以上の実務経験があること
3) 日本不整脈心電学会の会員であり、年会費を完納していること
3年以上の実務経験があること
実務経験が3年未満の方は、受験できません。
ちなみに同学会にて、「心電図検定」という誰でも受験可能な試験があります。
心電図波形の判読力が問われる試験なので、3年未満の方や学生さんにオススメです。
日本不整脈心電学会の会員であること
日本不整脈心電学会の会員には、会員区分があります。
基本的には、職種によって決められているので迷うことはないです。
会員区分 | 職種 | 年会費 |
---|---|---|
A会員 | 医師 | 12,000円 |
B会員 | 看護師、臨床検査技師、臨床工学技士 | 6,000円 |
C会員 | CDR認定を取得予定者 | 8,000円 |
コチラから入会ページに移動できます。
>>日本不整脈心電学会/入会/登録情報変更/入会
試験日・試験会場・受験料
※2024年度の試験は終了しました!
2025年度の試験の詳細は、例年4~5月頃に日本不整脈心電図学会でお知らせされる予定です!!
試験日 :2024年11月3日(日)
受付時間:9:30〜10:00
試験時間:10:10〜12:10
会 場 :TOC有明 ※アクセス等はこちら
受験料:20,700円
ちなみに、「植込み型心臓不整脈デバイス認定士試験」と同会場・同日です。試験開始時間が異なります。


試験スケジュール
試験の申し込みから合格発表までをまとめたものがコチラ💁
※出願に合わせて入会される場合



試験に合格する確率を上げるには、早めに受験するか決めた方が良いね!
JHRS認定心電図専門士の難易度・合格率とは
合格率・難易度
JHRS認定心電図専門士の合格率は、公表されておりません!
ですが、過去の試験の受験者数(受験番号から推測)と合格者から計算してまとめました!
その結果、合格率はおおよそ80%です。
受験年度 | 合格者(人) | 受験者(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2024 | 226 | 278 | 81 |
2023 | 210 | 268 | 78 |
2022 | 206 | 259 | 79 |
2021 | 161 | 208 | 77 |
2022年度 JHRS認定心電図専門士試験 合格者受験番号
2023年度 JHRS認定心電図専門士試験 合格者受験番号
2024年度 JHRS認定心電図専門士試験 合格者受験番号
毎年同じくらいの難易度ですね!
また、合否通知書には試験の得点によって5段階のランクが決められています。
公式HPでは、受験年度毎に得点ランク者の割合が紹介されています。
受験年度 | S(%) | A(%) | B(%) | C(%) | D(%) |
---|---|---|---|---|---|
2024 | 5 | 18 | 33 | 28 | 16 |
2023 | 4 | 17 | 32 | 26 | 21 |
例年、試験の合格率はおおよそ80%なので、Bランク以上できれば合格は間違いないと推測できます!
しかし、Cランクには合格する人と不合格になる人の2種類がいると思われます!
得点ランクのあたり、心電図検定と一緒ですね!


自身を持って受験するべきですね!
合格発表は、毎年1月頃に発表されています!
問題形式
試験の問題形式は、マークシート方式による問題50問です。
・問題形式:マークシート方式
・試験時間:120分
・問題数:50問
出題範囲
出題範囲は以下の通りです。学会HPにて公開されています。
- 心電図判読のための基礎知識
- 心電計の構成・分類・性能
- 雑音の対処
- 実臨床から見た心電図検査
- 安全対策 -事故防止と急変時の対応-
- 心電図判読
試験問題は、「心電図の基礎知識問題」、「心電図の判読問題」の2部門で構成されています!
また学会からは、公式の参考書も発売されており、出題範囲に沿って効率的に学習を行うことができます!!
後程、この公式テキストのレビューも解説します。



これ一冊で、出題範囲に沿って学習を進められます!
JHRS認定心電図専門士の勉強法
JHRS認定心電図専門士の過去問はありません!
公式学会や実際に受験された方の情報から、以下の勉強法を行うことで効率よく学習できます!
- 公式テキスト(実力心電図: 「読める」のその先へ)で「心電図の基礎知識」を暗記する。
- 心電図検定の公式問題集で「「心電図の判読問題」に慣れる。
公式テキストで基礎知識をインプット!
まずは出題範囲のおさらいです↓
- 心電図判読のための基礎知識
- 心電計の構成・分類・性能
- 雑音の対処
- 実臨床から見た心電図検査
- 安全対策 -事故防止と急変時の対応-
- 心電図判読
出題範囲の1〜5は、公式参考書(実力心電図: 「読める」のその先へ」)で対策できます!
理由は、暗記がメインだからです!
そして、この参考書では出題範囲の通り(1~6)の順に解説されているので、効率的に学習を行うことができます!!
実力心電図: 「読める」のその先へ
・JHRS認定心電図専門士の公式テキスト!
・出題範囲ごとに学習できる!
・辞書代わりに使用できる!
・ポイントがまとめられている!
実際のテキストはこんな感じです。
(押すと見れます)
出題範囲と同じ構成で解説


重要ポイントがまとめられています。


心電図判読では、重要初見・判読ポイント、発生メカニズムなどを学べます。


他の方のレビューはコチラ💁
学会が出版しているので
同学会の心電図検定受験ということで、対策に買いましたが、心電図検定的にはいらない子でしたね。Kentの位置のパートとか、謎のalgorithm使ってませんか?これよりも2−3級公式問題集、パーフェクトマニュアル、ER心電図を冠する3冊、心電図読み方の極意、不整脈心電図の読解、がこの順で優先されます。
心電図の判読ポイントやメカニズムなど、理解しやすく学習を始められるそうです!
ですが、同学会が主催している心電図検定対策として購入された方は、不要だったそうです。ちなみに、心電図検定では「心電図の判読問題」しか出ません。
つまり、JHRS認定心電図専門士でも同様に「心電図の判読問題」の対策には、コチラのテキストでは不十分だと言えます。
心電図検定公式問題集でアウトプット!
心電図検定の公式問題集を利用して、「心電図の判読問題」を対策しましょう!
JHRS認定心電図専門士試験の出題範囲の半分以上を占める「心電図の判読問題」ですが、参考書だけで暗記するのはオススメしません。
・問題を解いて知識を定着させる
・試験問題に慣れる
上記の理由から、問題集を活用しましょう!
心電図検定公式問題集&ガイド: 受検者必携! 2級/3級


また、JHRS認定心電図専門士試験の心電図の判読問題は、心電図検定の1〜3級レベルに相当するそうです!
心電図の判読問題は、心電図検定の1〜3級レベルに相当する
心電図検定の公式問題集では、2〜3級までしか対策できません!
余裕のある方は、コチラの問題集に挑戦するのも良いです!
講義+試験対策模擬問題100問 心電図マイスターを目指す基礎力grade up講座


・心電図検定マイスターを目指す公式テキスト!
・初心者、上級者の誰でも分かりやすく解説!
・基礎知識から学べるので、専門知識がなくても読み進めれる。
実際のテキストはこんな感じです。
(押すと見れます)
基礎知識から学べます。


図解が分かりやすいです。


判読問題が100問あります。


他の方のレビューはコチラ💁
こういうの待ってました!
初めて受ける1級の心電図検定に向けて購入。
心電図検定の1〜4級問題集は2級までは良かったけど、1級の勉強には物足りなく…。
この本は判読のポイントも分かりやすく書いてあったり、問題も100問あり、その中でもマイスターレベルの問題が多数!難しくはあるけど、分かってくると面白い!
まだ一通り一度しか解いてないので繰り返し見返していこうと思います。
絶妙な問題が入ってる
公式問題集が2.3級用なので、1級チャレンジの際に購入しました。心電図マイスターチャンネルも併用して学んでいる人なら絶妙な問題が出ていて、かつ解説もわかりやすかったです。
以上が、「JHRS認定心電図専門士」の勉強法になります!
まとめ
今回は、「JHRS認定心電図専門士ってなに?試験の難易度や勉強法を徹底解説!」というテーマで解説しました!
- 心電図の判読〜周辺知識まで幅広く身に付く!
- 受験合格率は、おおよそ80%!
- 公式参考書で知識をインプット
- 公式問題集で知識をアウトプット
本記事で、JHRS認定心電図専門士の試験について知ることができたでしょうか?
もし試験に受験するのか悩んでいるのであれば、私は受験することをオススメしています!
資格を取得するには時間とお金がかかります。ですが、それ以上に知識として身に付いたものを臨床の場で活かせると非常にワクワクするはずです!
まずは、試験に申し込んでみましょう!
>>JHRS認定心電図専門士の試験に申し込む
申し込みが完了したら、あとは参考書で学習するだけです!


合格を心から応援しています!!
また、同学会が主催している「心電図検定」も、心電図の判読について深く学ぶことができます!
興味のある方は、コチラもチェックしてみて下さいね!




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