
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士ってどんな試験なの??
また、合格するメリットや試験対策も教えて欲しい!
こんな疑問を解決します。
まず、この記事の結論です。
- 心臓植込み型デバイス領域は、今後も発展していく!
- 受験合格率は、70〜80%!
- 公式テキストや参考書で合格を目指す!
本記事では、植え込み型心臓不整脈デバイス認定士試験の概要、取得メリット、受験要件、試験内容、勉強方法などについて詳しく解説します!!
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士試験に合格することは簡単ではありません!ですが、合格することでスキルアップに繋がります!
また、今後植込み型心臓電気デバイスの患者も増えていく報告もあるので、資格のニーズは増していくと予想しています!
これから詳しく解説していくので、一緒に見ていきましょう!!!
2025年度の試験日程は、現在のところ未発表です。
毎年5月頃に日本不整脈心電図学会で情報が公開されています。
2022年から、資格の名称が「植込み型デバイス認定士」から「植込み型心臓不整脈デバイス認定士」と変更されました。
※実際に受験される際は、必ず日本不整脈心電学会で詳細を確認して申し込んで下さい!
>>日本不整脈心電学会/ 認定制度/検定試験/植込み型心臓不整脈デバイス認定士制度
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士とは
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士は、日本不整脈心電学会によって運営されている認定資格です。
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士の目的
当認定資格では、次の5つの目的が求められています。
1) CIED に関わる医療スタッフ知識の標準化とレベルの向上
2) CIED に関わる医療スタッフ間の知識の共有と円滑化
3) CIED 患者の生活の質の向上に貢献
4) CIED の合併症と医療過誤の回避
5) 医療受給者に対する施設の選択基準の提供
簡単にまとめると、医療スタッフの知識の標準化と心臓不整脈患者への治療の質向上を目的としています!
また、個人的には5つ目の医療受給者に対する施設の選択基準の提供に注目しています。
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士を取得するメリット
資格目的の5つ目の医療受給者に対する施設の選択基準の提供が、今後当資格を取得するメリットになるのでは…と考えています。
これは、植え込み型心臓不整脈デバイス認定士が一定数在籍している病院が今後、CIED認定施設のような感じ?として認められる可能性があるのではないかと考えています。
また、日本不整脈学会の発表では、「日本では65歳以上の高齢者の100人に1人がペースメーカーを使用している」という推定があり、今後も増えていくと報告されています。
- 認定施設や施設要件になる可能性がある。(現時点では、報告なし)
- 今後もペースメーカー患者は増えていく。



植込み型心臓電気デバイス領域は今後もどんどん発展していきそうだね!
受験資格
受験資格は、下記のとおりです。
1) 日本の国家医療資格を有すること(経験年数は問わない)
2) 日本不整脈心電学会の会員であること
3) 試験日よりさかのぼって3年間以内に、指定講習会を受講していること
(IBHRE/CDR/不整脈治療専門臨床工学技士資格者は講習会免除)
認定試験ですが、経験年数などは求めらていないため、医療資格持ちの方であれば、日本不整脈心電学会の会員となり講習会を受講するだけで受験可能です!
日本の国家医療資格を有すること
国家医療資格を持っている方ならば、誰でも受験可能です!
受験しやすいと試験と言えますね!
ただし学会HPでは、国家医療資格について、「人間を対象とした医療行為に関する国家資格保有者であり、本資格を実臨床およびチーム医療に活かせることが望ましい。」との記載があります。
下記の医療職に当てはまらない方は一度学会に問い合わせてみるのが良いかと思います。
- 医師
- 看護師
- 臨床検査技師
- 臨床工学技士
日本不整脈心電学会の会員であること
日本不整脈心電学会の会員には、会員区分があります。
基本的には、職種によって決められているので迷うことはないです。
会員区分 | 職種 | 年会費 |
---|---|---|
A会員 | 医師 | 12,000円 |
B会員 | 看護師、臨床検査技師、臨床工学技士 | 6,000円 |
C会員 | CDR認定を取得予定者 | 8,000円 |
コチラから入会ページに移動できます。
>>日本不整脈心電学会/入会/登録情報変更/入会
指定講習会の受講していること
学会HPにて、植込み型心臓不整脈デバイス認定士の指定講習会が申し込めます。
申し込みには、日本不整脈心電学会の会員である必要があります。先に会員になりましょう!
指定講習会について簡単にまとめたものがコチラ💁
\\詳しくは学会HPで確認して下さい//
要項 | 主な期間 |
---|---|
講習形式 | e-ラーニング |
申し込み期間 | 例年)6月中 |
受講期間 | 例年)7月中旬〜8月中旬 |
受講料 | 10,000円 |
また、指定講習会は試験日より3年間以内が有効期間内です。講習会を受けたら早めに試験を受けるべきです!
講習会の申し込みはコチラ💁
>>日本不整脈心電学会/セミナー・講習会のご案内/植込み型心臓不整脈デバイス認定士 指定講習会



コツコツやっていきましょう!
試験日・試験会場・受験料
※2024年度の試験は終了しました!
2025年度の試験の詳細は、2025年5月頃に日本不整脈心電図学会でお知らせされる予定です!!
試験日 :2024年11月3日(日)
試験時間:14:00〜16:00
会 場 :TOC有明 ※アクセス等はこちら
受験料:20,700円
問題形式
試験の問題形式は、マークシート方式による4択問題60問です。
・問題形式:マークシート方式4択問題
・試験時間:120分
・問題数:60問
出題範囲
出題範囲は以下の通りです。学会HPにて公開されています。


見てもらえるとお分かりですが、とても範囲が広いです!
学会からは、出題範囲を広く学習してもらうためにとの思いで、学会公式のテキストが発売されています!!
後程、この公式テキストのレビューも解説します。



これ一冊で、試験範囲をおおよそ網羅できます!
植込み型心臓不整脈デバイス認定⼠の難易度・合格率とは
植込み型心臓不整脈デバイス認定⼠の合格率は、公表されておりません。
ですが、過去の試験の受験者数(受験番号から推測)と合格者から計算してまとめました!
その結果、合格率は70〜80%です。
受験年度 | 合格者(人) | 受験者(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2024 | 253 | 328 | 77 |
2023 | 291 | 353 | 82 |
2022 | 298 | 381 | 78 |
2021 | 268 | 344 | 77 |
自身を持って受験するべきですね!
合格発表は、毎年1月頃に発表されています!
植込み型心臓不整脈デバイス認定士の勉強法
植込み型心臓不整脈デバイス認定士の過去問はありません!
また、出題範囲もかなり広いです!
公式学会や実際に受験された方の情報によると、浅く広く学習することが合格に繋がるそうです!
試験の出題範囲には、各分野ごとに必須レベルとして、「◎・○・△」の3つのレベルに分類されています!
よく出題されるのが◎ですが、決して△の分野が出題されないわけではありません。
優先順位を立てて、◎から順番に理解を深めていきましょう!!
また、公式テキストや参考書を上手に活用することで合格に近づいていきます!



テキストを隅々まで覚えることが合格の秘訣です!!
オススメの参考書
オススメの参考書はコチラです。
特に、「植込み型心臓不整脈デバイス認定士公式テキスト」は学習必須です。
また、指定講習会のe-ラーニングの内容も学習必須です!
- 植込み型心臓不整脈デバイス認定士公式テキスト
- 最新!心臓デバイス攻略本: メーカーごとの機能・特徴を押さえたペースメーカ・ICD治療をはじめよう
植込み型心臓不整脈デバイス認定士公式テキスト
・植込み型心臓不整脈デバイス認定士の公式テキスト!
・出題範囲の分野ごとに学習できる!
・基礎から学習できる!
実際に私もテキストを読んでみましたが、図解などもあり、分かりやすく解説されていました!




他の方のレビューはコチラ💁
試験対策に
試験に必要な情報が簡潔にまとまっており、情報も新しいです。
重複している箇所や、欲しい情報を見つけにくい点は少し使いにくい点ですが、試験前に見直す分には問題ない程度です。
ガイドラインやその他薬剤の知識など追加で勉強が必要な分野も多々あるかと思います。
この方は、テキスト以外にも追加で学習する必要性があると感じたそうです!
コチラに関しては、「不整脈非薬物治療ガイドライン」「フォーカスアップデート版不整脈治療」などのガイドラインを参考に学習を行うのが良いです!
最新!心臓デバイス攻略本: メーカーごとの機能・特徴を押さえたペースメーカ・ICD治療をはじめよう


・公式テキストよりも分かりやすい!
・フルカラーで図表が豊富で初学者でも理解しやすい!
・やや臨床より
植込み型心臓不整脈デバイス認定士公式テキストよりも、理解しやすく学べます!
また、各メーカー毎の特徴が詳しく記載されているので、臨床でも役に立つ一冊です!
今までにない切り口!
今までデバイス関連の本はたくさんありましたが、ここまで専門的な内容を平たい切り口で解説している本はないと思います。他社との違いという1番知りたかった部分にも触れられており、大満足の1冊でした!
これらの参考書を組み合わせてコツコツと学習を行うことで、合格が狙えてきます!!
まとめ
今回は、「植え込み型心臓不整脈デバイス認定士とは??合格するメリットや勉強法を徹底解説!」というテーマで解説しました!
- 心臓植込み型デバイス領域は、今後も発展していく!
- 受験合格率は、70〜80%!
- 公式テキストや参考書で合格を目指す!
植え込み型心臓不整脈デバイス認定士の試験について、理解が深まったと思います。
もし試験に受験するのか悩んでいるのであれば、私は受験することをオススメしています!
資格を取得するには時間とお金がかかります。ですが、それ以上に知識として身に付いたものを臨床の場で活かせると非常にワクワクするはずです!
まずは、試験に申し込んでみましょう!
>>植え込み型心臓不整脈デバイス認定士の試験に申し込む
申し込みが完了したら、あとは参考書で学習するだけです!
合格を心から応援しています!!
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