臨床工学技士を目指す学生です。実際に働いたらどのくらいの給料が貰えるのか気になります。臨床工学技士として働いてます。年収を上げる方法があれば教えて欲しいです。
こんな悩みを解決します。
結論、暮らしていけるだけのお金はもらえるが、年収を上げる方法はある。
- 臨床工学技士の給料って安いの?
- 年収を上げる方法5選
- 実際の給料を公開
臨床工学技士として、総合病院に勤務中。
この記事を書いている僕は、社会人3年目の臨床工学技士です。
今回は、『【現実】臨床工学技士の給料って安いの?年収を上げる方法5選』というテーマで、解説していきます。
臨床工学技士の給料は、びっくりするほど高くないですし、少ないもないです。
普通に暮らしていけます。
ですが、働いてみると、3年もしくは4年間頑張って資格取得した割に、思ってたより給料少なくね?と思うかも知れません。
そんな方のために、私や他の臨床工学技士の方々の給料を提示して、解説していきたいと思います。
前置きはさておきですね。
では、いきましょう( ゚д゚)
実際に働いている臨床工学技士の給料が知りたい方はこちら!
>>給料を見る
臨床工学技士の給料って安いの?
結論、年齢や勤務先で異なります。
職業情報提供サイトjobtagによると、臨床工学技士の平均年収は459.3万円となっています。
また、国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」 によると、日本人の年収平均は458万円です。
こちらをみると、平均的な年収だと言えます。
ですが、実際はそんなに貰ってない方も多いと思います。私もそんなに、貰ってないです。
それは、同じ臨床工学技士でも、年齢や役職、勤務先などによって給与に違いがあるからです。
それぞれ、解説していきます。
年齢による給料の影響
結論、20代は年収が低いが、徐々に上がっていく。
臨床工学技士の年齢別の平均年収は下記の通りです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
~19歳 | 約235万円 |
20~24歳 | 約313万円 |
25~29歳 | 約390万円 |
30~34歳 | 約426万円 |
35~39歳 | 約466万円 |
40~44歳 | 約494万円 |
45~49歳 | 約533万円 |
50~54歳 | 約555万円 |
55~59歳 | 約554万円 |
60~64歳 | 約509万円 |
65~69歳 | 約427万円 |
70歳~ | 約346万円 |
こちらをみると、20代前半は、年収300万円と低めです。
ですが、45歳~50歳で年収が500万円となり、ピークを迎えます。
これは、下記のことが考えられます。
- 年齢を重ねることで、昇進・昇給する。役職になる。
- スキルアップし、待遇の良い職場に転職している。
つまり、経験を積むことが、給料アップにつながると言えます。
役職による給料の影響
結論、役職に就くことで臨床工学技士の給料は上がることが多いです。
下記のグラフは、給与額別の人数を表したグラフです。
このグラフでは、月給額20〜28万円の人数割合が多いです。また、ハローワークの求人統計データでは、臨床工学技士の平均月給は約24万円となっています。
つまり、多くの臨床工学技士の月給は20〜28万円ぐらいだということです。
ここで、注目すべきが月給額40万円の割合が多いことです。
これは、技士長などの役職者の月給だと考えられます。
また、私の施設の臨床工学技士長は、医師を除いた病院職員の中では、年収で5本の指に入ると自負していました。←ほんとかは分かりません。
つまり、役職者になると給料はアップすると考えられます!
勤務先による給料の影響
結論、勤務先によって給料はまちまちです。
それは、基本給やボーナス額、手当の有無、残業時間数などで変わるからです。
臨床工学技士の主な勤務先は、下記の通りです。
- 国公立病院
- 私立の総合病院
- 透析クリニック
- 医療機器メーカー
基本給は、施設によって異なります。ですが、医療機器メーカーは病院に比べ、高水準だと言われています。
また、手当も施設によって異なりますが、総合病院は透析クリニックに比べ、待機やオンコールなどの手当があります。
主な手当は、下記の通りです。
- 資格手当
- 夜勤手当
- 待機手当
- 透析勤務手当
- 出張手当(学会発表などの出張)
基本給だけでなく、ボーナス額や手当、月の残業時間なども、給料に大きな影響を与えます。
以上が、臨床工学技士の給料についてです。次に、年収を今よりもアップさせる方法について解説していきます!
臨床工学技士の年収を上げる方法5選
臨床工学技士の一般的な給料が分かったと思います。
次に、臨床工学技士の年収を上げる方法について解説していきます。
方法は、下記の通りです。
- 転職をする
- 資格を取得する
- 役職・管理職を目指す
- 残業をする
- 副業をする
それぞれ解説します。
転職をする
結論、待遇の良い施設に転職します。
人間関係や業務などの問題もありますが、確実に給料を上げるなら、転職一択です。
また、現在働いている病院で昇給が見込めない、年々ボーナスが減っている場合は、特にオススメです。
そして、転職では即戦力の人材を求めており、経験とスキルが求められます。
『そんなのないよぉ〜』と思っていても、意外と自分のスキルや経験は貴重なものだったりします。
私自身、転職エージェントで自分の知らない強みを見つけてくれました。
転職エージェントについては『臨床工学技士の転職は難しいの??転職エージェントを活用しよう!』で詳しく解説しているので、参考にしてみて下さい!
転職エージェントでは、転職の希望条件と自分の経歴・経験を伝えることで、求人を探してくれます。
転職を考えているのであれば、転職エージェントで一度相談するのがオススメです!>>オススメのエージェントはこちら!
今の自分の人材価値が把握できます。
『まだ、就職してないよ!』という学生の方は、『【新卒】臨床工学技士の就職先の選び方を徹底解説』で新卒の就職先の選び方を詳しく解説しています。
資格を取得する
結論、資格手当を狙いましょう!
資格を取得することで、資格手当が付き、給料がアップします。
もちろん、全ての病院に資格手当があるわけではありません。←私の病院はありません(T ^ T)
『手当が無いなら意味ないじゃん』と思いますが、資格を取得することで、スキルや知識の証明になり、上司からの評価が上がることもあります。
私自身、今働いている病院は資格手当は無いですが、ME1種を申請したことで、夏のボーナスがアップしました。
また、転職する際にも、多少有利になるかも知れません。
オススメの資格は下記の通りです。
- 体外循環技術認定士
- 透析技術認定士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 臨床ME専門認定士
どれも、実務経験2年で受験することができます。また、学会に参加する必要もあります。
興味のある方は、是非チャレンジしてみて下さい!
役職・管理職を目指す
結論、役職手当が貰える!
管理職になることで、手当がもらえます。←私の病院でも、技士長・主任は手当がついていると聞きました。
ですが、なろうと思ってなれるものではないので、あまり現実的ではありません。
基本的には、職場の経験年数の多い順から役職者になることが多いですが、実績(学会発表や資格)や他のスタッフからの信頼を増やすことで、役職者になれる可能性があります。
転職でも、経験豊富な方は貴重なので、実績を増やして損はないです。
残業をする
結論、残業代を稼ぎまくる
シンプルかつ単純です。
ですが、時間内に仕事が終わらない時や急患・急変が起きた時でないと、残業できません。
つまり、急性期の病院で忙しい施設や、ICUやオペ室などの急患・急変が起きやすい部署で働くと、残業が必然的に増え、給料アップにつながります。
一方で、透析クリニックなどのルーチン業務が多いところでは、時間内に仕事が終わることが多く、急変もあまり起こらないので、残業代は当てにできません。
勤務する病院によって、月の残業時間は異なるので、稼げないこともあります。
副業をする
結論、勤務先以外の収入源を増やしましょう!
臨床工学技士の副業は、各施設で副業を許可しているかが鍵となります。
副業の種類として大きく2種類あります。
1つ目は、他の病院やクリニックでアルバイト(非常勤・パート)として働くことです。
メリットは、本業で得た経験・スキルを活かして働けることです。デメリットは、本業の合間で働く必要があり時間が不規則になることや、自由な時間が減ってしまうが恐れがあります。
2つ目は、ポイ活やブログなどのインターネットビジネスをする
メリットは、隙間時間や場所を選ばずにどこでも仕事できることです。デメリットは、お金が稼げるようになるまで時間がかかることです。
副業については『臨床工学技士におすすめの副業【月1万円UPで生活にゆとりを!】』で詳しく解説しています。
以上が、臨床工学技士が年収を上げる方法になります。
実際の給料を公開
ここまで、臨床工学技士の平均月給や、年収を上げる方法について解説していきました。
最後に、実際の私の月給を公開したいと思います。
当ブログ運営者(たっぷろ)の月給(総合病院勤務1年目)
身バレ防止のため、項目は少し変更しています。
総合病院、一年目、残業、待機0の時のお給料です。
基本給:¥196,000
住宅手当:¥25,000
残業:¥0
待機:¥0
総支給(月給)¥221,000
手取り¥189,000
こんな感じです。
どうでしょう?想像よりも多かったでしょうか?少なかったでしょうか?
ちなみに、3年目では下記のような感じです。
基本給:¥222,800
住宅手当:¥25,000
残業:¥26,000
待機:¥2,200
総支給(月給)¥276,000
手取り¥221,000
昇給をして、基本給が増えました。また、残業や待機などの手当もつくようになりました。
以上が、私の実際に頂いている月給額です。
ちなみにXで探した、他の臨床工学技士の方のお給料はこんな感じでした。
総合病院勤務3年目の方
総支給(月給)¥233,000
手取り¥170,233
総合病院勤務1年目の方(循環器メイン、オンコール月7回ぐらい)
総支給(月給)¥333,550
手取り¥289,249
どうでしょうか?勤務する病院によって、給与に大きな違いがでます。
やはり基本給だけでなく、残業や待機などの手当で給料が大きく変わりますね。
給料を上げたい!!なら、一度転職エージェントに相談してみては??
まとめ
今回は、『【現実】臨床工学技士の給料って安いの?年収を上げる方法5選』というテーマで、解説しました。
結論は、下記の通りです。
- 臨床工学技士の平均月収は24万円
- 月収40万円の臨床工学技士もいる
- 勤務先の手当、残業時間も重要
- 勤務先に希望が無いなら転職もあり
普通に暮らしていけるだけの給料はありますが、お金>やりがいの人は、臨床工学技士の仕事はオススメしません。
ですが、経験を積むことで、管理職になり役職手当がつくことや、待遇の良い場所へ転職することも可能です。
つまり、臨床工学技士の仕事が好きな方で、自己研鑽(資格や学会発表など)に励める方は、給料が上がっていくかも知れません。
また、各施設で月給額は様々なので、これから就職するという方は、お金と業務のどちらで選ぶのか考えてみて下さい!
私は、お金よりも業務(経験値)で選ぶことをオススメします。
>>その理由はこちら!
というわけで、今回は以上です!
今回の記事が少しでも参考になると幸いです。
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