就活を始めた臨床工学技士です。希望する病院の採用募集が出たので、病院見学に行きたいです。見学に行くまでの流れや当日に気を付けること、どんな質問をしたら良いか知りたいです。
こんな悩みを解決します。
まず結論ですが、病院見学の時点で採用されるかほぼ決まります。
その理由は下記の通りです。
- 病院見学は0次面接。
- 臨床工学技士が0次面接官。
- 見学時間の方が面接時間よりも長い。
- 臨床工学技士の病院見学で採用が決まる理由
- 病院見学までに準備すること
- 病院見学当日に確認すること
- 新卒就活時に6つの病院の見学経験あり
- 同期の就活生の見学情報あり
- 面接後の臨床工学技士長の意見あり。
この記事を書いている僕は、社会人3年目の臨床工学技士です。
今回は、『臨床工学技士の病院見学で採用が決まる!見学当日の質問&聞くことリストで対策しよう』というテーマで、解説していきます。
題の通り、病院見学の時点で採用が決まると私は断言しています。
『えっ、見学に行くだけで、採用が決まるの??』
『まだ、面接も先だし、気楽に行こうと思ってたよ!』と思う方がいると思います。
分かります。
私も、就活時代は上記のような考えで、病院見学に行くことがほとんどでした。←だから、5つも落ちました( ;∀;)
ですが、6つの病院を見学して、「あっ、病院見学ってめっちゃ大事やん」と思うようになりました。
この記事では、私が病院見学で採用が決まる理由と、その対策方法について解説していきたいと思います。
前置きはさておきですね。
では、いきましょう( ゚д゚)
臨床工学技士の病院見学で採用が決まる理由
結論、病院見学の時点で採用がほぼ決まります。
理由は、下記の通りです。
- 病院見学は0次面接。
- 臨床工学技士が0次面接官。
- 見学時間の方が面接時間よりも長い
それぞれ、解説していきます。
病院見学は0次面接。
結論、病院見学では、めっちゃ見られてます。
ほぼ、面接です。0次面接だと思った方が良いです。
実際、就職した後に技士長から話を聞くと、挨拶や姿勢、質問の受け答えなど、雰囲気、求める人材と合うかをみているそうです。
また、何気ない質問で探りを入れてきます。
見学者が「雑談ができるのか」「質問の答えが回りくどくないか」「どのくらいの学力があるのか」などを見ています。
このように見学の時点で、見学者の評価が決まります。
基本的には、「この子なら、一緒に働いても大丈夫」と思われたら、0次面接突破です。
また、病院見学のほとんどは、その病院の臨床工学技士が案内してくれます。
臨床工学技士が0次面接官。
結論、採用基準に現場(臨床工学技士)の意見は重要視されます。
多く病院では、臨床工学技課の技士長やベテラン技士が見学の時に案内してくれます。(※この辺は、病院によって異なります。)
つまり、将来の上司に見学を案内されるということです。
ですので、その上司に『一緒に働きたいか』と思われるかが重要です。
また、採用担当者も、現場で働く技士の意見は重要視しています。
だって、就職した後に一緒に働くのは、現場の臨床工学技士ですもんね。
採用するかどうかに大きく関わります。
また、極稀に面接の時に臨床工学技士がいないこともあります。
そうなると、将来の上司(臨床工学技士)には、見学の時にしかアピールできません。
見学時の主体性や積極性、質問力が試されるところです。
また、面接時間よりも見学時間の方が長いです。
見学時間の方が面接時間よりも長い
結論、面接時間よりも見学時間の方が長いことが多いです。
(見学時間>面接時間)
病院見学の時間は、多くの施設が1〜3時間程度です。
(※見学時間がそれ以上の病院ももちろんあります。)
一方、面接時間は多くの場合が、10分〜20分ぐらいです。
(※面接時間がそれ以上の病院ももちろんあります)
つまり、見学時間の方が面接時間よりも倍以上の時間があるわけです。
長時間だと取り繕っていても、普段の態度が見学の時には出やすいです。
0次面接官は、より長い時間をかけて、見学者の普段の人柄を見ています。
以上が、『臨床工学技士の病院見学で採用が決まる理由』です。
続いて、病院見学までの流れと対策について解説していきます!
病院見学までに準備すること
病院見学の時点で、採用が決まる理由が分かって頂けたと思います。
次に、病院見学までに準備することについて解説していきます。
準備しておくことは、下記の通りです。
- 病院見学に申し込む。
- 病院HPを確認し、情報収集。(+αで学術論文も読む)
- 質問、聞きたいことを考えておく。
それぞれ解説します。
病院見学に申し込む。
結論、病院見学に申し込む時点で、面接は始まっています。評価対象です。
多くの場合、病院見学の申し込みは、電話やメールです。
その電話やメールで、やり取りや受け答え、喋り方などを見られています。←これは、私が受けて落ちた病院がそうでした。
まず申し込みの窓口は、その病院の採用担当者に電話やメールをすることがほとんどです。
採用担当者は見学する病院の事務職員が行なっていることが多いです。
そして、面接の時には、ほぼ高確率で病院の事務部長などの事務のトップがいます。
つまり、病院の事務職員も見学者の評価をしています。
病院見学の申し込みの時点から、はっきりと丁寧な言葉遣いを心掛けましょう!
ボソボソ喋る、声が小さいのはNGです!
病院HPを確認し、情報収集。
結論、見学に行く病院の情報収集をしましょう!
①臨床工学技士の紹介ページから情報収集
まずは、その病院の「臨床工学科」など臨床工学技士を紹介しているページを見ましょう。
しかし、HPに「臨床工学科」がないことがあります。
その場合は、「医療機器部門」「医療技術部門」のように別の言葉か、そもそも無いことがあります。
まずは、根気よく探してみて下さい!
無い場合は、病院内での臨床工学技士の立場が弱いか、業務数が少ない(透析のみとか)などが考えられます。
透析しかやってない場合は、「診療科の腎臓内科」などに情報があることがあります。
②業務内容や実績の確認
まずは、その病院で臨床工学技士が関わる業務を把握しましょう!
業務内容や手術件数、業務実績などです。
手術件数などは、診療科に書いてあることが多いです。(例えば、PCI・ペースメーカーの件数→循環器内科)
また、在籍している臨床工学技士の人数、学術発表の数、新人教育、ページ内に記載してあることは全て見ましょう!
プラスα:学術論文も読んでおく
見学に行く病院の学術論文を読むことのメリットは多いです。
- どの業務に力を入れているのか分かる。
- 学会発表に積極的か分かる。
- 話のタネになる。
- やる気があることを伝えられる。
得しかないので、時間があれば見学前に読んでおきましょう!
また、学会発表に積極的であれば、その病院で学術論文を多く書いている人が1〜2人いると思います。
多く論文を書いている技士の名前は覚えておきましょう!
見学中にその技士がいたら、技士長が紹介してくれるからです。
だって病院自慢の技士ですからね。
紹介されたら「〇〇の論文読みました!」など言うことで、相手に良い印象を与えられます。
学術論文の探し方・読み方
探し方は、2つあります。
- Googleの検索欄で「〇〇病院 臨床工学技士」もしくは「〇〇病院 臨床工学技士 論文」と調べる。
- 医学文献サービスを使う。
Googleで検索するのが簡単です。ですが、出ないことや限られた論文しか出ません。
ですので、医学文献サービスを使いましょう。
オススメは医中誌Webです。
学生さんは、無料で使用できます。
- 学校認証はこちらをクリック
- 所属機関を選択
- 学校のIDとパスワードでログインすれば見れます!
追記:下記サービスも学生さんは、無料で使用できるっぽいです。
医学文献検索サービス -メディカルオンライン (medicalonline.jp)
「学科等SSO認証の方はコチラから」ログインできます。
是非、活用してください!
質問、聞きたいことを考えておく。
結論、質問は自分が見学に行く理由から考えるのが良いです。
例えば、見学に行く理由が、心カテに力を入れているからであれば、その関連のことを質問する感じです。
上記の理由なら、何年目から入れるのか、その業務には今何人携わっているのか、とかです。
つまり、質問をすることで、見学に来た理由を伝える感じです。
また、病院のHPに記載していることも、現在とは異なっていることがあります。
ですので、聞いてみることはOKです。
個人的にこれは聞いたほうが良いと思う質問は、下記にまとめたので参考にしてみて下さい。
- 今回、採用募集が出たのは何故か?
→増員か補充なのか(増員なら、業務拡大してるはず) - オンコールはあるのか?
→家は病院の近くでないとダメか(入職後の居住地に関わる) - 入職したら、何の業務から始めるのか?
→専従かローテーションなのか(希望の業務ができるか分かる) - 当直、夜勤などはあるのか?
→出勤形態、手当があるのか
こんな感じです。
給料や休みなどの福利厚生の質問も良いと思います。
ですが、見学の序盤ではなく終盤に聞くのが良いと思います。
理由は、見学の序盤に聞くと、福利厚生が良いから入りたいの?と思われるからです。
もしくは、若手の技士と喋る機会があれば、そこで聞くのもありです。
以上が、見学までに対策することです。
病院見学当日に意識すること
病院見学当日に意識することは、下記の通りです。
- 楽しむ気持ちを持つ
- 熱意を伝える
- 職場環境を確認する
それぞれ解説します。
楽しむ気持ちを持つ
結論、病院見学を楽しみましょう!
何言ってんねん。0次面接って言ってたじゃん…
はい。この記事の冒頭で散々「病院見学の時点で面接だ」と言ってきました。
ですが、それに萎縮し、考えすぎるのは良くないです。
楽しみましょう!
将来、働くかも知れない病院へ行くんです。
ワクワクした気持ちで行かないと、顔に出ちゃいます( ・∇・)
そもそも、病院見学に行くのは、この病院で働きたい理由があるから行きますよね!
「この働きたい思い」を見学に持っていくと、楽しむことができます。
熱意を伝える
結論、「この病院で〇〇の業務したいんです!」と言う気持ちで見学へ行きましょう!
つまり、熱意を伝えていきましょう!
「まだ、そんなしたいこと決まってないよ」と言う方は、「興味がある」だけでも良いんです。
学生の時点で、他の学生と能力に大きな差はありません。(相性や性格などに差はあります。)
あるとするならば、「やる気と熱意」だけです。
学校の成績が良いことや難関資格を持っていても、それは熱意の裏付けに過ぎません。
優秀な学生であっても、「やる気や熱意」が伝わらなければ採用されません。
つまり、「熱意とやる気」の伝え方が上手な方が採用されます。
病院見学では、それを伝えることができる絶好のチャンスです。
元気よく行きましょう!
ただ、社会人としての最低限のマナーは忘れないようにして下さい。
職場環境を確認する
結論、職場の雰囲気を見ておきましょう。
これは、見学の時にしか確認できないことです。
職場内がギスギスしてないか、技士長などの上司と会話をして、不快に思わないかです。
人間関係が悪いと、すぐに退職してしまう恐れがあります。
また、新人の技士を見ることも重要です。
就職したら、それがアナタになるからです。
楽しそうなのか、居心地悪そうに働いているのか注視しましょう!
まとめ
今回は、『臨床工学技士の病院見学で採用が決まる!見学当日の質問&聞くことリストで対策しよう』というテーマで、解説しました。
結論は、下記の通りです。
- 病院見学の時点で採用されるかほぼ決まる。
- 病院見学は0次面接。
- 臨床工学技士が0次面接官。
- 事前準備、見学当日が重要。
- 熱意を伝える。
今回の記事で、病院実習は面接と同じく、評価されているということが分かったと思います。
適度な緊張感を持って楽しむことが大切です。
聞きたいことは聞いた方が良いですし、受け身よりも積極的なほうが良いです。
また、病院見学もできることなら多くの施設に行ってみましょう。
比較対象が増えますし、就職すると他施設に行ける機会は中々ありません。
これらを行うことで、病院見学が楽しく、採用が有利に進むことを祈っています。
というわけで、今回は以上です!
また、これから病院実習に行く方は下記の記事も参考にしてみて下さい!
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